木質ペレット伊達市が工場 1月着工農家に安価で供給へ
伊達市は、道内最大級の木質ペレット生産施設を来年建設するとと もに、経費の大半を負担して、ビニ-ルハウスなどを持つ農家向けに ペレットボイラ-50台を供給する計画をまとめた。木質ペレットは市 内大滝区の間伐材を原料とし、農家に格安で提供。来夏の北海道 洞爺湖サミットもにらみ、市内の資源の有効活用による環境対策と 農林振興の好循環を目指す。木質ペレットの生産施設は年間最大 二千トンの生産能力を想定し、来年1月着工、8月完成を予定してい る。建築面積は八百平方メ-トル、事業費は約3億4千万円。原料 は大滝区の大半を占める森林が供給源となり、カラマツ、トドマツの 間伐材を活用する。施設運営は胆振西部森林組合に委託し、当面 年間千トンから千五百トンを生産。森の育成と環境対策の一石二鳥 を図る。これに合わせて伊達市農協し連携し、ビニ-ルハウスなど 農業施設の暖房用にペレットボイラ-50台を導入する経費を支援 する。事業費七千五百万円で、うち農家負担分は八百三十四万円。 市が供給するペレットは、市内農家に対しては灯油価格の70%と格 安で販売。それでも年間収支見通しは運営経費三千四百五十万円 に対し、収入三千七百二十万円と黒字が見込めるという。こうした取 り組みと連動し、市大滝総合支所(旧大滝村役場庁舎)の重油ボイ ラ-を木質ペレットボイラ-に変更。さらに社会福祉法人コスモス21 (栗本茂生理事長)に対し、年間生産能力三万二千四百㍑のバイオ ディ-ゼル燃料(BDF)製造設備の導入経費約千三百万円の75% を支援する。BDFの原料となる食用廃油は飲食店やホテルなどに 回収ボックスを設け、小中学校や家庭からの回収にも力を入れる。
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