喜茂別町、都市から10人 月給16万5千円移住促す狙いも
【喜茂別】後志管内喜茂別町は新年度、札幌など都市圏の若者10人を非常勤職員として採用し、市街地以外の集落に住む高齢者らの生活を手助けしてもらう事業に乗り出す。任期は2年間で、月16万5千円の報酬を支払い、住居や車を無償提供する。田舎暮らしにあこがれる若者の移住を促す狙いもある。
都市圏の住民を受け入れ、地方の活性化につなげる総務省の「地域おこし協力隊」事業を活用する。道によれば集落支援に活用するのは珍しいという。計画では町内16集落を5地区に分け、1地区に若者を2人ずつ配置。地域要望に応じて除雪や冠婚葬祭の手伝い、通院や買い物の送り迎え、ごみの不法投棄のパトロ-ルなどをしてもらう。地域事情に詳しい住民らが「集落支援員」となって若者をサポ-トする。4月上旬にも募集を始め、6月ごろ採用する。新年度予算に事業費3640万円を計上した。16集落は人口の4割以上が65歳以上といい、町は「若者が集落にいるだけで高齢者には心強い。集落が気に入り定住してくれれば」と期待している。
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