5月からビル屋上に巣箱 子供たちに開放、商品開発も
札幌の都心でミツバを飼う「サッポロ・ミツバチ・プロジェクト」が5月から始まる。東京・銀座のミツバチ飼育にならった試み。ビル屋上に巣箱を置き、ミツバチがみつを集める花が咲く初夏にかけ、はちみつを採る。子供たちにも参加してもらい、自然と触れ合う場を提供するほか、はちみつを使った洋菓子の新商品開発も目指す。地域再生に関する調査研究などを手がける札幌の会社「ノ-ザンクロス」に事務局を置く実行委員会が計画。札幌市中央区南1西4のビル屋上に巣箱2、3箱を設置する。実行委メンバ-らが桜の咲く5月上旬から、道内の養蜂業者の技術指導を受け、ミツバチを飼育。最も多い時期で2万~3万匹を飼い、子供たちにも、みつを採ってもらう。ミツバチ・プロジェクトの実行に当たり、サポ-ト会員を募って運営資金を提供してもらう一方、採れたはちみつは分配する。市販はしない予定だ。同社ミツバチ・プロジェクト担当の酒井秀治さん(35)は「札幌は都心に緑が少なく、子供たちが自然に接する機会が少ない。ミツバチを通して自然の大切さに気づいてほしい」と話す。さらに、市内の洋菓子店と強力して「札幌産はちみつ入り札幌スイ-ツ」を作り、新しい地域ブランドに育てたいという。都会のビル屋上で養蜂業者以外がミツバチを飼うのは、NPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」が2006年に始めた。はちみつは洋菓子店でケ-キやマカロンに、老舗バ-でカクテルに使われている。
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