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難解な医師の言葉⇒国語研、手引き作成へ

2008-04-03 14:03:00 | 健康・病気

「びらん」って何?・「穿孔」・・先行?・外国語ばっかり

医師が患者に症状や治療法を説明する時、難しい言葉の言い換え                            や分かりやすく伝える工夫の手引き作りに、国立国語研究所(東京)                          が昨年10月から乗り出している。医師対象の調査では「患者に伝                            わらなかった」言葉が、実に736語。来年3月までに完成させ、患                            者と医師との意思疎通に役立つ指針を提案する。

<がんを「悪性腫瘍(しゅよう)」と告げたら「がんではないのですね」                           と聞き返された><胃カメラで「びらん」があると言っても理解されず、                          ただれであることを図で説明した><「安静」を指示したのに、程度                           が伝わらず、日常生活を送っていた>

昨年11月、道内を含む医師364人が回答した同研究所の調査で                            挙がった「患者に伝わらなかった言葉」の一例。最も多かったのは、                           予想される医学的経過を指す「予後」で、77人の医師が挙げた。                            次いで「合併症」の46人。「寛解(かんかい)『一時的に治った状態』」                          など専門用語が理解されなかっり、抗がん剤治療を「化学療法」と言                           う婉曲的(えんきょくてき)な説明が誤解された例など、医師と患者の                          理解に差があることも分かった=下記。

  • 化学療法=「化学療法を行う」と伝えて了解したのに「えっ、                           抗がん剤なんですか」と聞かれた。
  • 経過観察=原因が判明せず「経過をみましょう」と告げたら、                           「何もしないのか」と言われた。
  • 頓服(とんぷく)=症状が強くて我慢できない時にのむ頓服                            を指示したが、普通の薬と同様に内服した。
  • 治る=「治りますか」とよく聞かれる。医師は完治の時だけ                             使うが、うまく理解されない。
  • 予後=伝わらないことが多いので使わない。「見込み」や                            「見通し」と言い換えている。
  • 合併症=「最大限努力しても起きる可能性がある」と説明し                           ても、医療ミスととられがちだ。
  • 寛解(かんかい)=「一時的に治っている状態」と説明したが                          「治癒」との違いの理解が難しいようだ。
  • 炎症=分からない患者のために、例えば「熱がでる」「痛み                            がでる」と具体的に説明する。
  • 穿孔(せんこう)=「先行」と間違われたことがある。それ以来、                          「穴が開くこと」と説明している。
  • エビデンス=「エビデンス(根拠)のない薬はやめましょう」と                           言ったが、全く通じなかった。
  • ガイドライン=「ガイドラインに沿った治療法」を、「全国的に                            統一された治療法」と言い直した。                                         (国立国語研「病院の言葉」委員会の調査から)

四年前、同研究所が実施した市民対象の調査では「医師の言葉の                           中に、言い換えや説明を加えてほしい言葉がある」という回答が8割                           を超えている。こうした声を受け、同研究所は医療や言葉の専門家                            24人の「病院の言葉」委員会(委員長・杉戸清樹所長)を発足させ、                          「分かりやすい言葉」づくりを検討している。「医療の言葉は、外来語                           や難解な漢字が多い。何よりも、患者への説明を前提につくられてい                          ない。患者や家族は病気になって初めて分からない言葉に遭遇、困                           惑する。よりよい医療への橋渡しをしたい」と、どう研究所言語問題グ                          ル-プ長の田中牧郎さん(45)は話す。今後、患者らの調査も経て、                           五十-百語程度の手引きを作って公表する。用語の言い換えだけに                           とどまらず、患者が正しく理解するにはどう伝えたらよいか、医師への                          具体的な助言も盛り込む方針だ。

患者本位の象徴

NPO法人ささえあい医療人権センタ-COML(コルム=大阪)の辻                           本好子理事長の話 医療現場ではない研究所の、橋渡しの取り組                            みはうれしい。患者本位の医療の時代の象徴とも言える。手引きが                           完成したら、市民も日ごろから目を通し、病気のときに役立てる礎に                            してほしい。医師の説明に分かったふりはせず、理解できないことは                          聞く、賢い患者になりましょう。

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