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 ゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

苦さの効用「當瀬規嗣解説」

2007-11-23 12:05:00 | 健康・病気

苦味はとても不思議な味覚です。もちろん苦味は嫌な味覚です。赤                           ちゃんに苦いものを与えると、身震いして嫌がりますね。ヒトの正常                            なからだのしくみを解く生理学では、苦味は異物、毒物など食べ物                            に有害なものが含まれているというサインとみなしています。だから、                            子どもが苦いものを極端に嫌がるのは当然のことなのです。苦さを                            はかる標準物質としては、キニ-ネというマラリアの特効薬を使いま                           す。これはカクテルに使うトニックウオ-タ-の苦味のもとでもありま                          す。そういえば、これを使うジントニックはほのかな苦味が魅力的で                           すね。それになんといっても「ビ-ルは苦味が利かなければ」とい                           うわけで、大人になると、なぜか苦味を好むようになります。コ-ヒ-                          やお茶の例を挙げるまでもありません。苦いと自然と顔をしかめる反                           射が起りますが、ビ-ルを飲むとみんな顔をしかめながら喜んでいま                          すね。適度な苦味は、他の味覚を引き立てる作用があるようです。で                          も、苦味を好むようになるにはかなりの経験が必要です。ところで、ヒ                           トは苦味を感じると、胃腸の運動が高まるという反射か゛存在します。                          実は、この反射を利用しているのが苦い胃薬で、苦味剤と呼ばれま                          す。苦味剤は、実験的に胃に直接入れても胃腸運動は全く変化しま                           せん。苦味を感じることが大事なのです。ですから、苦い胃薬をオブ                           ラ-トに包んだり、苦味を感じないうちに飲み込んだりしては、効果が                          ないのです。胃薬もしかめっ面して、大人ののみかたで-。                               (とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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