道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆 ネギ混植、連作障害に有効
巻きずしの具である「かんぴょう」はウリ科のユウガ オを連作するとフザリウム属菌による「つる割病」が 発生します。ところが、ユウガオとネギを一緒に植え ていた農家では、この病害が発生しないことを栃木 県農業試験場が見つけました。さらに同試験場はフ ザリウム属菌の生育を抑える細菌がネギの根の周り に増殖していることを突き止め、この細菌を利用した つる割病の防除技術を開発しました。20年ほど前の ことです。これをヒントに、ウリ科のスイカとネギの混 植(一緒に植える)試験が後志管内共和町にある北 海道原子力環境センタ-農業研究科で行われました。その結果、ネギの 混植はスイカのフザリウム属病による連作障害に有効とされ、地元をはじ め、全道のスイカ産地に普及しています。今ではメロンとネギの混植をし ている農家もいます。このように混植することで相手の生育を良くする作 物や、お互いの生育が良くなる作物の組み合わせをコンパニオンプラン ツ(共栄作物)といいます。ネギなどのアリウム属植物やシソ科のハ- ブ類が利用されているようです。
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