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土森海・魅力的「短角種」

2009-01-07 14:52:00 | ほっかいどう関連情報

餌代「黒毛」の半分/国産飼料で安全性も                                            音更町農協で普及事業

100_1056_2 [音更]輸入配合飼料価格の高騰で打撃を受け                             ている肉牛生産で、黒毛和牛に比べ脂肪分が少                             ない「日本短角種」が農家の注目を集めている。                             牧草やデントコ-ンなど国産の粗飼料だけで肥                              育できるためで、十勝管内音更町農協は、道内で初めて農協単位で                 普及を目指す試験事業に乗り出した。

同町駒場の牛舎で、40頭の短角種がデントコ-ンを食べている。大                              豆やトウモロコシなどの配合飼料は見あたらない。10月末から試験                              肥育を開始した同農協の担当者は「よりおいしい肉にするため、配合                             飼料も与えますが、黒毛和牛の半分以下ですね」と話す。短角種は                             英国原産の品種と南部牛を交配してできた。道内では1886年(明                             治19年)、帯広開拓で名高い晩成社が乳用に導入。日高管内えりも                             町などで主に漁業者が収入を補うために肉牛として飼育してきた。そ                            の後、霜降り肉の黒毛和牛の普及や牛肉輸入自由化などの影響か                             ら頭数が激減。道畜産振興課によると、道内の飼育頭数は1970年代                             の5千頭が現在は約8百頭に。脚光を浴び始めた理由は、餌代の安                             さだ。黒毛和牛の肥育は霜降りの割合を増やすため餌の87%を配合                             肥料が占めるが、短角種は肉の脂肪分が少ない体質などのため、牧                            草だけで肥育できる。価格が2年前の1・5倍になつた配合飼料の使                             用量が減り、素性が確かな国産飼料主体の餌で食の安全性もPRで                            きる。関心は全道的に高まり、十勝に加え、渡島管内八雲町など道内                            各地の生産者や研究者が昨年「北海道短角研究会」設立した。

研究会会長の新名正勝・酪農学園大教授は、短角種は黒毛和牛                              に比べ「大ざっぱに言って餌代などの経費が4割は減らせるので                               は」と魅力を語る。研究会メンバ-の北十勝ファ-ム(十勝管内足                              寄町)は、短角種470頭を飼育。地元の畑作農家にデントコ-ンを                              栽培してもらい、ふん尿を堆肥にして栽培農家に還元する「耕畜連                              携」にも取り組んでる。課題は流通面だ。短角種の肉は、まだ一般                             市場に流通していないが、低脂肪の赤身が特徴のため、霜降り度                              合いを重視する牛肉市場では評価が低い。音更町農協は当面、生                             産者の拡大を目指す方針だが、新名教授は「霜降りであれば、おい                              しいと考えるのは、柔らかさが肉のおいしさだと誤解している」と主                             張。消費者への直接販売を目指し、研究会で今春からPRを開始す                             る。

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