千葉大学医学部助教授ら解明
脂肪組織の老化が進むと、血糖値を下げるインスリンの効き目゛悪くなり、糖尿病を発症しやすくなることを、千葉大医学部付属病院の南野徹助教授らがマウスの実験で解明した。米医学誌ネイチャ-・メディシン電子版に2日までに発表した。日本人に多い2型糖尿病の患者でも、内臓脂肪が老化しているこが判明。細胞の老化には、がん抑制遺伝子として知られる「p53」が関与しているため、p53の働きを制御する新たな糖尿病治療薬を開発できるかもしれないという。細胞は分裂を繰り返すうちに、DNAの集合体である染色体を完全に複製できず、末端部分が徐々に短くなって老化する。研究チ-ムは、この染色体の末端部分を維持しよとする酵素が欠損したマウスを実験に使用。脂肪分が多い餌を与えると、インスリンの効き目が悪くなったが、これには脂肪組織の老化とp53の活性化が関与していた。
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