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熱が出た!「當瀬規嗣解説」

2008-02-14 16:00:00 | 健康・病気

病原体の増殖を抑制

顔が青くなり、体がだるく、なんとなく寒さを感じる。そのうち体がゾ                             クゾクして、ふるえが起る-。「風邪かな」と思ってすぐに体温を測る                            と、平熱で戸惑ってしまったことがある方も多いと思います。逆に、                            元気に遊びまわっている子供の体温を測ってみると、高くてあわて                            た経験を持つお母さんも多いのではないかと思います。このように                           「熱が出る」というイメ-ジと、実際の体温にはズレがあります。発                            熱のしくみは、実はかなり解明されています。体温は、脳の中にあ                            る「体温調節中枢」というところが設定温度を決め、一定になるよう                            に調節しています。体の中心は37度です。風邪のウイルスなど病                            原体が体の中に増えると、病原体の一部を、免疫を担当する細胞が                           取り込み、インタ-ロイキンという物質を分泌します。この物質が、                              体温調節中枢でプロスタグランジンという別の物質をつくることを促し、                          このプロスタグランジンが体温調節中枢の設定温度を上げるのです。                           設定温度が上がると、それまで一定に保たれていた体温が、設定                            温度より低いことになりますね。すると、体温調節中枢は「寒い」と                            判定し、皮膚の血流を減らします。顔が青くなり、ふるえを起こし、体                           に熱をためようとするのです。ですから、ゾクゾクしているときは熱を                            ためている最中で、まだ十分に体温が上がっていません。だから平                           熱のことがあるのです。逆に、十分に発熱して、体温と設定温度が                           一致すると、寒気やゾクゾクはなくなるので、高い体温でも平気な人                           がいるわけです。高めの体温のもとでは、病原体の増殖が抑えられ                           ます。ですから、体は発熱すると考えられています。病気に対抗する                           には、ある程度の発熱は必要なのです。むやみに薬で熱を下げるの                           は考えもの、と思います。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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