高温と光、振動は敵
ビ-ル工場や醸造所レストランで飲むできたてのビ-ルは大変 おいしいですね。その場の雰囲気もあるかとは思いますが、ビ- ルはできたときから劣化が始まりますので、製造直後がおいしい のは当然だと思います。最近では、大手メ-カ-が製造から三日 以内の出荷であることを強調したビ-ルを限定で販売するほどで す。しかし、せっかく新鮮な状態で出荷されたビ-ルでも、店頭や 購入後に適切な保管が行われないと味が落ちてしまいます。 ビ-ルを劣化させる原因には、「温度」「光」「振動」などがありま す。特に温度が高い場所に長い間放置したビ-ルは、酸化して ぬれた段ボ-ル紙のようなにおいがつきます。場合によっては、 短時間でも非常に高温の場所に置くと劣化は進んでしまいます。 また、太陽光や蛍光灯を瓶ビ-ルに当てるとホップの成分が変化 して、動物の毛のようなにおいがつきます。このため、ビ-ル瓶は 光の影響を受けづらい茶色のガラスでできていますが、海外ビ- ルなどの緑色や青色の瓶は影響を受けやすいので、気をつけてく ださい。ベルギ-やイギリスには家で長期熟成させることができる ビ-ルも一部存在しますが、それ以外のビ-ル、特にビ-ルに生 きた酵母が含まれているチルドビ-ルや地ビ-ルは賞味期限も 短いので、購入後はすぐに冷蔵庫などの冷暗所で保存し、できる だけ早く飲むことをお勧めします。
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