パン教室「カフェ・タブリエ」主宰 森本 まどか おいしさ決める2つの食感
やわらかいパンと堅いパン、どちらがお好きで すか?パンほどいろいろな堅さがある食べ物を 私は知りません。味の基準は千差万別。甘さや 塩味などのほか、かんだときの食感も大切です。 パンの食感を構成するのが「クラフト」と「クラム」。 クラフトは英語で「外皮」の意味。クラムは「パン の中身」の意味で、内側の白い部分です。この二つの食感のバラン スが、パンのおいしさを決めると思います。パン生地を窯で焼くと、 外側が褐色に焼き上がり、香ばしく厚い外皮ができます。外皮に守 られたパンの中身は、熱で生地の中のデンプンが糊化し、やわらか くなります。「カスクル-ト」というフランスパンのサンドイッチは、「クル -ト」(クラスト)を壊す」という意味。パリッとした皮を、歯でザクっとか み切る食感が楽しめます。日本では、やわらかなパンが好まれます。 フランスパンも、細くてクラスとが多いバケットより、太めでクラムが多 い」バタ-ル」が人気のようです。クラフトは、手でさわるとバリバリと 音がするようなものが、おいしいです。クラムは、しっとりしていて、押 してもつぶれない弾力のあるものがお勧めです。
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