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古典・名作を読むシリーズ・・・さぶ・雨あがる・いさましい話・おばな沢・おれの女房・菊屋敷

2020年02月15日 | 小説

山本周五郎

「さぶ」


江戸下町の経師屋、芳古堂に住みこむ同い年の職人、男前で器用な栄二と愚鈍だが誠実なさぶ。

栄二は、ある日、得意先で金貨泥棒の濡れ衣を着せられ、ならず者の吹きだまりのような人足寄せ場に追いやられる。

我が身の不遇を嘆き、心を閉ざす栄二だったが・・・


どん底の生活の中で人との繋がりの大切さに気付き、徐々に大人として成長してゆく栄二の姿に感動です!

しかし、タイトルは「さぶ」・・・なぜ?

「さぶ」は”サブ”なのか?

その答えはラストで明らかになります。

流石は山本周五郎!!


「雨あがる」


安宿で妻と暮らす浪人の伊兵衛は、学問から武芸まで器用にこなす。

だが、優しすぎる性分ゆえ、仕官が決まりかけては立ち消えになる日々が続いていた。

ある日、喧嘩の仲裁で見せた刀の腕前が藩の老職の目に留まる・・・。


人は何のため、誰のために生きているのか・・・

優しくてどこか切ない物語

黒澤明監督が映画化された理由が判ります。


その他の短編

「いさましい話」・「おばな沢」・「おれの女房」・「菊屋敷」

どの物語もラストは胸がほっこりします。

いいな~! 山本周五郎!!


コメント
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