伏見稲荷大社で初詣を済ませて向かった先は宇治市の平等院です。
南門から入りました。
こちらのモダンな建物は「鳳翔館」です。
平等院境内にある博物館で鳳凰、梵鐘、雲中供養菩薩像といった国宝を収蔵・公開しています。
内部は撮影禁止でした。
浄土院
平等院が見えて来ました。
平安建都に伴い京都郊外の景勝の地宇治には貴族の別荘が造られるようになりました。
平等院も貴族の別荘を起源とし、1052年に寺院に改めたものだそうです。
1053年に、阿弥陀堂、すなわち現在の鳳凰堂が造られ、12世紀初めまでに、阿字池を中心とする浄土庭園と諸伽藍が造営されました。
1331年に戦火により鳳凰堂を除く伽藍が焼失。
その後、15世紀後半に伽藍再興と鳳凰堂の修理が行われ、17世紀後半にも修理が行われました。
鳳凰堂は棟飾りに鳳凰をおき、内壁の飛天や二重の天蓋、天井装飾、扉絵で飾った中堂を中心とし、左右に配された翼廊とともに軽快かつ優美な建築となっています。
鳳凰堂は前面の庭園とともに、仏教の教典に説かれた西方極楽浄土を具現したものとされています。
平等院では国宝の鳳凰堂の他、庭園が名勝に、鎌倉時代に再建された観音堂が重要文化財建造物に指定されています。
市内の喧騒が嘘のようにここだけは静寂が保たれていました。
悠久の時の流れを感じます。
梵鐘は鳳凰堂と同じ頃の鋳造と推定されています。
全面に天人、獅子、唐草文様などの繊細な浮き彫りを施した他に例を見ない鐘で国宝に指定されています。
「姿(形)の平等院」、「声の園城寺」、「銘の神護寺」、「勢の東大寺」と称され、神護寺、三井寺の梵鐘とともに日本三名鐘の一つに数えられています。
現在鐘楼に吊されている鐘は、寸分違わぬ姿で復元されたもので、実物は平等院ミュージアム「鳳翔館」に収蔵されています。
年越し旅行も、ようやく終わりに近づいて来ました。
まだ、続く・・・
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