Hさんの不要不急の外出自粛要請対策その1は海外ドラマを観る事。
その2は青空文庫で古典・名作を読む事です。
引き続き吉川英治作品を読書中です。
数多ある吉川作品の中でも長編娯楽小説の「鳴門秘帖」を読み終えました。
江戸時代中期、幕府打倒の陰謀が発覚した。
密国阿波に潜入した幕府隠密・甲賀の宗家、世阿弥が消息を絶って10年。
青年隠密法月弦之丞(のりづき げんのじょう)は真実を知るために阿波潜入を試みる。
弦之丞の行く手を阿波藩士天堂一角、お十夜孫兵衛、旅川周馬らがつき狙う。
世阿弥の娘お千絵は弦之丞に想いを寄せるが、隠密である以上、その願いはかなわない。
スリの見返りお綱も弦之丞に想いを寄せ、悪行から足を洗って、目明かしの万吉と共に弦之丞を追う・・・
登場人物が多く、その関係もなかなか複雑ですが、テンポが良くてどんどん読み進められます。
弦之丞を恋するお綱、お綱を追うお十夜。
弦之丞はお千絵を想い、お千絵は旅川周馬に迫られる。
恋と剣のまんじ巴は、木曽から鳴門の汐路へとつづく・・・。
まさに、昔流行った冒険活劇そのものです!!
阿波国最高峰の剣山
弦之丞とお綱は世阿弥が囚われている剣山の間者牢へと向かう。
その前に阿波藩を動かす勤王の大立て者竹屋三位卿が立ちはだかる。
山頂の牢を前にして、幕府方、勤王派の最後の死闘が展開される・・・。
さらに、それぞれの恋の行方は・・・
これぞ、怒涛のクライマックス!!
上手い事、考えるものですね~!!
それにしても弦之丞はモテ過ぎです!!