「家へ帰ろう」を観ました。
ブエノスアイレスに暮らす88歳の仕立て屋アブラムは、自分を高齢者用の施設に入れようとする子どもたちから逃れ、故郷であるポーランドを目指して旅に出る。
その旅には、第2次世界大戦時、ユダヤ人である自分をナチスの手から救ってくれた親友に、自分が仕立てた最後のスーツを渡すという目的があった・・・。
スペイン・アルゼンチン合作映画です。
第2次世界大戦後に南米へ渡って人生をリスタートさせたユダヤの人たちが相当数いたそうです。
そんなアルゼンチンで暮らしていた老人の人生最後の目的は70年前に親友と交わした約束を果たす事。
しかもドイツを経由せずに陸路でポーランドに入る方法を模索します。
彼とってのドイツとは、紙に書いてまでして絶対に言わない国名、絶対に足を踏み入れたくない国。
ドイツが近づくにつれ見えてくる辛い過去とは・・・
道中、様々な人物と出会い、助けられて、頑なだった心が徐々にほぐれていきます。
そして、ラストには感動が待っていました。