星は北極星を中心に回転している。
したがって、星を長時間露光で撮影しようとすれば、星が動いて点にならないので、点として捉えるには、星の動きを追尾するポータブル赤道儀が必要になる。
星空を撮影するには、晴れていて雲がないこと、月がないこと、街の明かりその他人工的な光源がないこと、などの条件があるので、いつでもどこでも撮れるわけではない。
福岡に来て間もない頃、星空が撮影できそうだと思われる場所を何ヶ所か巡ってみたが、どこもダメだった。
阿蘇の外輪山のような、かなり遠くまで行かないと撮影適地はないと思われ、星空撮影のためだけに遠出する気力が湧いてこないまま、日々が流れた。
そもそも、呑兵衛なので、晩酌優先か、星空撮影優先か、というと、晩酌優先に傾いてしまう。
そして、気が付くと、いつのまにか、星空撮影機材は、防湿庫の肥やしになっていた。
それに、 CONTAX RTS Ⅲ、 Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 28-85mm F3.3-4.0 MMJ 、 Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ のカメラ1台、レンズ2本が増えたので、防湿庫が満杯状態となった。
というわけで、メルカリでポータブル赤道儀「ポラリエ」一式を売ることにした。
一式の内容は
ポラリエ本体+附属雲台
ポーラメーター (北極星への方向と角度を設定する)
ポラリエ専用三脚 (ベルボンとの共同開発で製作)
レンズ結露防止ヒーター
ヒーター給電用バッテリー+充電用ACアダプター
星空用レンズフィルター プロソフトンA
メルカリを見ると、ポラリエの出品がけっこうあって、中には出品後売れないまま日数が経っているものも見受けられた。
売れ残って晒しものになるのもいやなので、出品例の値段を見ながらやや低めの値段で出品した。
すると、な、な、なんと、出品してから40分もたたずに買い手がついた。
このセットに、あとタイマーリモートコントローラーを買い足せば、すぐに星空撮影が楽しめる。
どんな人が買ったんだろうと見てみると、出品履歴が100点以上ある人で、様々な商品を出品・販売している人だった。