仕事をやめてから2ヶ月が過ぎた。
退職に伴う諸手続きと、滋賀から福岡への転居・引っ越しに伴う諸手続き、妻の病院引き継ぎなどであわただしく過ぎていった。
引っ越して早々、妻が手術をすることになり、正味の手術時間は5時間半であるものの、手術に伴う準備や処置などで、手術室に入って病室に戻ってくるまで、実に7時間の大手術だった。
手術の合併症などはなく、術後の経過は順調である。
一方で、毎日、妹とともに、母が入所している介護施設に通っている。
母は独力で食事をとることもおぼつかない状態になっている。
言葉は話すが、会話が成立しない。
昼食か夕食かどちらかを妹中心で世話をするが、けっこう精神的に疲れる。
そんなこんなで、引っ越してから荷解きが全然進まず、家の中はいまだに段ボール箱を積み上げた、引っ越し直後の状態のままだ。
そんな日々のなか、むくむくと腹部が急速に成長を遂げ始め、計ってみたら、なんと87cmだった!
ヤバイ!!!
4年前にメタボ宣告を受けて以降は、メタボ指導員の指示に従い、①毎日の腹筋、②歩くこと、③炭水化物摂取抑制を行ってきており、毎年の定期健康診断での腹囲は80cm前後で、基準の85cmを軽くクリアしていた。
4か月前の4月に鼠径ヘルニアの手術を受けてから腹筋をやめている。
職場へは徒歩通勤だったが、仕事をやめてからは車の移動ばかりで全然歩いてない。
福岡に来てから、本場の博多ラーメンが食べられると期待していたのになかなかおいしい店に当たらない。つまり、博多ラーメンを食べ歩いている。
博多ラーメンばかり食べていると健康にはよくないよなあとは思ってはいた。
とにかく、ぽっこり出ているお腹をなんとかしなければいけない。
毎日の腹筋で、かすかにできていたお腹の割れ目も完全消滅している。
膨れ方がまるで妊婦のようで、これは僕にとっては尋常ではない。
鼠径ヘルニアの手術から4ヶ月も経っており、傷口はとうに塞がっているが、手術部分がいまだにもやもやした感じが残っている。
それでも4ヶ月は経っているわけだから、腹筋を再開することにした。
すると、な、な、な、な、な、な、なんと!!!!
腹筋7回目ぐらいで、腹筋の力だけでは起き上がることができなくなってしまっていた!
お腹に力を入れようとしても力が入らず起き上がれない!
太腿をつかんで腕に力を入れてやっと起き上がれる。
こんなことは今まで経験したことがなく、とても信じられなくて、しばし呆然とする。
腹筋なんてやろうと思えば20回だって30回だって当然できると思っていた。
これはけっこうショックだった。
毎日一定距離を歩くことにした。
腹筋と腕立て伏せをそれほど負担のかからない範囲で毎日行う。
食事も炭水化物が過剰摂取にならないように栄養バランスも考える。
できるかなー。
去年9月5日 奈良 本薬師寺跡にて