長崎県松浦市福島町にある土谷棚田に今年も行ってみた。
もっと早く行きたかったが、いろいろアクシデントがあったりして行けなかった。
そして、懸念していたことがその通りの状態になっていた。
つまり、水田の苗が伸びて水面を覆い、夕空が水田に映りこまない状態になっていた。
夕空の棚田への映り込みが一番のポイントなのに、そのタイミングを失してしまった。
一部だけまだ田植え前の水を引いただけの田圃があった。
ここに夕空が映ってくれればいいが、夕日が沈む方向をチェックすると、このアングルでは夕日が撮れない。
夕日がどの方向に沈むかが分かるインターネットサイトがこれ。
左側の赤い線が夕日、右側の赤い線が朝日の方向を示している。
これによると正面に見える島の右端をかすめるように夕日が沈むことになる。
田植え前の水田も見え、夕日も見える場所に移動する。
苗が伸びて田圃の水面の反射がなくなった分、夕空と棚田との露光差が拡大して露出が難しくなる。
つまり、空を入れると棚田の部分が真っ黒になってしまう。
現像ソフトで調整しても、こんな感じ。
HDR機能を使ってみる。
時々使ってみるが、自然な雰囲気を出すのが難しい。
まだ使いこなせてないハーフNDフィルターだと
どうせ棚田を入れても肝心の映り込みがないので、棚田をカットして夕日だけを撮る。
HDRではこうなる。
去年は、夕日が雲の中に隠れたまま沈んでしまい、大分から3時間かけて撮影にやってきた人達も帰ってしまって、僕一人だけになった時、思いもかけず突然空が焼けてくるという感動的な展開があった。
それが、これ。
色はまったく弄っていないので、見たままの色だ。
来年こそは棚田全体に夕空が映りこむ風景を撮りたい。