いつもの那珂川で、カワセミが一瞬姿を見せたが、撮影する間もなく姿を消した。
それっきり、待てど暮らせど現れなかった。
最近はずっとこんな状態が続いている。
まったく姿を見せない時もある。
これではもうカワセミが魚を獲る瞬間を撮影するなんてとてもできそうにない。
ため息まじりにふと見ると、灌木の中を動きまわっている鳥がいた。
とりあえず写真を撮った。
灌木の中を動き回る鳥といったら、思いつくのはルリビタキだ。
一昨年3月、那珂川上流の中ノ島公園でたった一度だけ撮影できた。
その後、中ノ島公園に何度も通ったが、ルリビタキの姿を見ることはなかった。
この鳥はルリビタキのメス、もしくはオスの幼鳥ではないか。
オスが美しい青い鳥になるまで2年以上かかるので、幼鳥の時はメスとあまり区別がつかないらしい。
それにしても、人がよく通る遊歩道沿いの灌木なぞにルリビタキがいるものだろうか。
撮影するためにけっこう近づいたが、灌木の虫を取るのに忙しいらしく、逃げる様子はなかった。
ネットの写真で見る限り、メスかオズの幼鳥に思える。
目の上の眉状の模様もそれっぽい。
が、羽毛の色が一部違うような気もするし、確信が持てない。
もし、ルリビタキのメスだとしたら、オスもいる可能性があるのではないか。
そうすると、また那珂川に行く楽しみが増えるというものだ。
2017年3月撮影のルリビタキ
この時は薄暗くて距離も遠かったので画質が悪く、ぜひもう一度撮ってみたい。
追記
この鳥はその後調べた結果、多分ウグイスではないかと思う。
ルリビタキであれば、体の一部に色がついているはずなのに、それがないように見える。
それに、ウグイスが灌木のなかを動く時の「地鳴き」と呼ばれる鳴き声をネットで聞くと、まさしくそのような声を出しながら動き回っていた。