昔は8mmフィルムで動画を撮っていた。
最初の子である長男が生まれた頃は、まだフィルムだった。
2番目の子である長女が生まれた頃に、フィルムからビデオテープに切り替えた。
重たいポータブルデッキを肩にかけ、それと繫いだカメラで映像を撮る。
やがてデッキとカメラが一体型になり、だんだん小型化していった。
ビデオテープになってからの機器の進化が、ちょうど子供の成長を撮ることに重なった。
最初はVHSテープで、後半はソニーの8mmテープで撮影した。
子供が小学生の頃までは頻繁に撮っているが、中学生になって以降は極端に撮影頻度が減っていった。
そりゃそうだ、僕だって中学生あたりから親と一緒にいるより友達と一緒にいるほうが増えた。
親と一緒の行動が減る。
どこかへ行くにしても、子供はついてこず、夫婦二人だけで出かけることが多くなった。
ビデオテープは劣化していくので、過剰な長回しのような余計な部分をカットするなどの編集をしながら、DVD化する作業に取り組んだ。
しかし、VHSテープのDVD化を終え、8mmテープをカメラで再生してパソコンに取り込んでいる途中、カメラの駆動部分に不具合が生じ、再生できなくなった。
ついに懸念していたカメラが故障してしまい、テープを取り出すと傷が付いていた。
作業を続行するには、8mmテープの再生デッキを買うかレンタルで借りるかしかなく、料金等を調べているうち面倒になって中断状態になった。
それから10年以上は経ってるだろうか。
このままでは、せっかく撮った、まだDVD化してないビデオテープを見ないまま終わってしまう。
今回、8mmテープをDVDにダビングする業者に発注した。
カメラ内で傷ついたテープは再生不能ということで、ダビング不適格とされた。
でも、それ以外のダビングされたDVDで、作業中断以降の、1993年以降撮影のビデオ映像がやっと見れるようになった。
初めて単身赴任した名古屋支店時代の夏、家族が遊びに来て、木曽駒高原、御嶽山、奈良井宿などを回ったのは、久しぶりの家族揃っての旅行だった。
その名古屋時代、妻が撮って送ってくれた、中学生だった長女の合唱祭の映像。
それまで聞いたことのない、日ごろの言動から想像もできない、ソロで歌う長女の声を聞いてびっくりしてしまった。
長女の歌を褒めたたえる先生の講評を聞きながら、思わず涙してしまったことを思い出す。
講評のなかで「親から受け継いだ声帯が素晴らしい・・・」のくだりに大いにうなずいたものだ。
20代だった頃を中心に撮りためた多量の8mmフィルムもずっと保管している。
ビデオテープに切り替えてから、多分一度も見ていない。
いつか見るつもりで共に保管してきた映写機がまだ動くのかどうか。
湿気でフィルムがくっついているかもしれない。
一度こちらも見てみよう。
那珂川で
ジョウビタキに久しぶりに出会った。
まんまるのつぶらな目がかわいい。
オス
メス
梅が咲く前に、メジロを見るのは珍しい。
モズ