もう10年以上前のこと、ビデオテープは劣化していくので、編集しながらDVDに焼く作業をしていた。
動画の中味は、今や遠い昔となってしまった我が子たちの成長の記録。
ビデオカメラでHi8テープを再生しパソコンに移したうえで編集し、DVDに焼く作業の途中で、ついにビデオカメラが故障してしまった。
以来、作業中断していたが、業者に依頼してHi8テープをDVDにダビングしたので、作業を再開することにした。
Hi8テープのうちまだ未編集でDVDに焼いていなかったのは1993年から1997年に撮影したものだ。
その頃は子供たちがだんだん親と一緒の行動をしなくなり、夫婦だけでの行動、僕一人での行動の動画が多くなっている。
windows10では動画編集ソフトがついてないため、作業再開のため動画編集ソフトを購入。
デジタル一眼レフやHDD記録方式のビデオカメラで撮り溜めた動画があり、撮りっぱなしで放置してきていた。
とりあえず、そういう動画で編集ソフトの使い方を覚える。
いくつかの動画をやっているうちにだんだん面白くなってきた。
コメントを入れたり、BGMを入れたり・・・
季節外れだが、これは9年前に撮った、滋賀の紅葉ではベストと思っている教林坊の紅葉の動画。
この時はまだ隠れ里の風情があったが、今は有名になって全然「隠れ」ではなくなった。
到着時は天気がよくなかったのに、突然晴天。
日頃の行い・・・
EOS 5D Mark IIで撮影。
大きな画面で見ていただければ雰囲気が伝わると思う。
那珂川のカワセミも気まぐれにたまに撮影チャンスをくれる。
めったにないチャンスなのに、一番撮りたい、魚を咥えて水上に飛び出した瞬間を逃してしまう。
10年近くもカワセミを撮っているのに、このヘタクソ!とわが身を罵る。
那珂川と京都某所では個体も撮影環境も違いすぎると言い訳する。
本気レンズの500mmじゃないからと言い訳する。
トシで反射能力が衰えたのかもしれないなどと言い訳する。
とはいえ、水上に飛び出した瞬間は逃しても、飛んでいるところは撮れていたりする。
逆光に羽を透かせながら飛ぶ
魚を咥えて飛ぶ
ただ、飛ぶ
嘴の陰に隠れて見えないほど小さな魚を咥えて飛ぶ
イワツバメが飛ぶスピードは速い。
なんせツバメだ。
カメラのファインダーを覗いていては追いきれない。
照準器を使う。
戦闘機の空中戦ゲーム。
照準器のドットを飛んでいる敵機に合わせたら即、機銃掃射。
的を外せばピンボケの山を築く。
それでもめげず、ひたすら連射ならぬ連写。
いい写真というよりゲーム遊びの感覚。
でも、カワセミの時はいい写真が撮りたい・・・
照準器も、従来はファインダーの中央測距点と照準器のドットを合わせるのを、六角レンチで左右、上下、2ヶ所を調整するアナログだった。
今はダイヤルを回すだけでレンチを携行する必要がないデジタルになった。
金属製から軽いプラスチック製になり、畳めば自動的に電源が切れる。
便利。
梅の時期、いつもなら朝早くから中国人で溢れかえっているはずの舞鶴公園。
今年は違った。
大型クルーズ船も博多港に入港していないのかもしれない。
といって、中国人がゼロではない。
家族など数人のグループが時折やってくる。
申し訳ないと思いながら、彼らと距離を保って撮影する。
どうしても近くですれ違わなきゃいけない時は息を止める。
家に帰れば、病気に抵抗力をなくした妻がいる。
新型ウイルスどころかインフルエンザだって絶対感染するわけにはいかない。
今日は再び寒い日が戻ってきたが、この二日間は時によって20度を超えるほどの暖かさだった。
で、鼻水ズルズル、クシャミ連発の花粉症がついに発症した。
花粉症にはマスクが必需品。
ない!
スーパー、ドラッグストア、コンビニ、どこもマスクの棚はがら空き。
「お客様一人につき一個・・・」の掲示が空しい。
「マツキヨ」でも入荷の目途はわからないとのこと。
今、福岡にいてよかったと思う。
もし東京にいて仕事をしていたら、満員電車をはじめ、密閉された空間で時を過ごすことは不可避だ。
新型コロナウイルスのことが連日報じられている。
1995年制作、ウイルスをテーマにした映画「アウトブレイク」を改めて鑑賞。
25年前の映画ながら、ウイルス感染が広がりつつある今を彷彿とさせる映画だ。
非常に致死性の高い新型ウイルスの宿主のサルがアフリカからアメリカに密輸される。
サルに接触した人間が次々に発症して死んでいく。
最初は空気感染しなかったウイルスが突然変異して、空気感染するようになり、アウトブレイク(爆発的な感染)が始まる。
感染がみるみる拡大していき、その地方都市全体を軍が武力で完全隔離する。
やがて、医師のなかにも感染者が出る。
他へ伝染しないよう、その地方都市をミサイル攻撃して殲滅させることが密かに決定される。
裏では将軍がその新型ウイルスを保管し、細菌兵器として利用することを狙っており、地方都市を殲滅することで細菌兵器としての秘密化を図ろうとしている。
町の人々の運命やいかに・・・
今年は暖冬で梅の開花が早いらしい。
例年、梅が見ごろになると同時に花粉症が始まるが、今年は今のところまだ始まっていない。
慢性鼻炎に花粉症でクシャミや鼻水が出やすい体質は今は特に困ったものだ。
連日のように新型コロナウイルスのことが報道されており、クシャミや鼻水が出ようものなら周囲から白い目で見られそうだ。
那珂川の遊歩道でランナーとすれ違った。
何気なく振り返ると、ランナーが背負ったリュックから犬が顔を出していた。
犬を散歩させると、ランニングする時間がなくなる。
ランニングしながら犬も外に連れ出したい。
犬の体重が負荷になって体の鍛練にもなる。
・・・ということなのだろうか。
でも、犬にとっては運動にならないし、振動もあって快適ではなさそうだし、迷惑な話かもしれない。
向こうから犬を連れたおじさんがやってくる。
近づくにつれ、どこか違和感を覚える。
やがて、違和感の正体がわかった。
おじさんが連れていたのは犬ではなく、猫だった!
首輪をつけ、リードをつけ、「私は猫ではない。犬なんだ」と思っているかのように猫が人間と一緒に散歩している!
カワセミがいつもの枝に止まっている。
水に飛び込むのを待ち構えてファインダーを覗いていた。
と、突然、ファインダーのなかのカワセミが2羽になった。
番になったと思いながら、あわててシャッターを切る。
が、次の瞬間には2羽ともいなかった。
連写なのに撮れたのは一枚だけ。
てっきり番だと思ったが、それだとしばらく2羽でじゃれあっているはず。
しかし、1羽はすぐにいなくなった。
とすれば、これはオス同士のナワバリ争いだったのかもしれない。
それはともかく、残ったオスがいつにない大サービス。
いつものようにどこかに姿を消すこともなく、目の前で何度か水に飛び込み、ホバリングもした。
これはエサを捕り損ねて空振り。
魚でもエビでもない小さな何かを咥えている。
魚を咥えて飛び上がるところを撮りたいのに、肝心の魚の時にチャンスを逃す。
あっちに飛び、こっちに飛び・・・
対岸の枝に止まっている時は、400mmレンズでは遠く、トリミングすると画像が粗くなる。
こちら側の枝に止まっている時は、カワセミとの距離が近いので鮮明な画像が撮れる。
光りの当たり具合により、羽の色が青になったり緑になったりするのもカワセミの特徴だ。
もっと鮮明に捕食シーンを撮るなら、やっぱり500mmレンズとなるが、三脚使用の重量セットとなるので、自宅からのウォーキングはできない。
この日はカワセミの気まぐれで滅多にない大サービスだったわけで、500mmレンズを持ち出しても徒労に終わる可能性が高い。
実際、この日のあと、再びつれない素振りの日々が続いている。
京都某所では捕食シーンの撮影チャンスの頻度が高かったが、那珂川では滅多に撮影チャンスがない。
そのために撮影の熟練度が落ちている。
ホバリングをものにできなかった。
反応速度が落ちているのはトシのせいもあるのだろうか。
8年前に撮ったこんなのはもう撮れないかもしれない。