中ノ島公園で広い範囲で蛍がたくさん飛ぶのが確認できたが、1回目は、川の対岸を蛍がたくさん飛んでいるものの、近寄ることもできず、撮影場所が蛍から遠すぎた。
それで、2回目は、近い距離で蛍が飛ぶと見当をつけたところにカメラをセットした。
ところが逆に、僕の体やカメラに当たりそうな、実際当たったりしたが、体の周辺という、素手でつかめるほどの至近距離を飛んでいて、肝心のカメラのフレームの中になかなか飛んでくれなかった。
それが、これ。
蛍の写真は、同じ構図で何枚も撮影し、それを比較明合成で一枚にまとめるやり方なので、途中で構図の変更ができない。
つまり、一晩で、比較明合成後の写真を一枚だけ撮るということになる。
数日後、3回目、蛍が至近距離を飛ぶ前回の場所から少しだけ離れたところにカメラをセットした。
下の写真の、左側の木のところが前回撮影した場所だ。
ところが、あれだけ飛んでいた蛍がまったくやってこない。
ほかの場所を眺めると、同様に、人に近い場所では蛍は全然飛んでいなかった。
人が近づけない対岸では、引き続きたくさんの蛍が飛んでいる。
連日、ものすごい人数の人達がおしかけ、懐中電灯で照らしたり、ストロボを光らせたり、蛍を捕まえたりしているものだから、人間に近い場所には出なくなってしまったのかもしれない。
近い距離でようやくいい写真が撮れるものと期待していたが、今までのようには蛍はやってこず、スゴスゴと帰るしかなかった。
蛍の見物客。
このあとも続々と増えていき、みるみるうちに驚くほどの人出となった。
生き物相手はやっぱり難しい。
なかなかイメージ通りの写真は撮れなかった。
既に蛍はいなくなってしまったが、来年またチャレンジしよう。