ネットで調べていると、「ヨシビ棚田」というのがとても評判が良いので、どんなところか行ってみた。
以前、藤の花を撮りに行った福岡県八女市黒木町にあり、「黒木大藤」よりもさらに先に進んだところにある。
「ヨシビ」という地名は地図にはないが、もともとの地名らしい。
到着してガッカリしたのは、肝心の彼岸花が萎れかけていたことだった。
ちょっと遅かったらしい。
アップでは撮れないが、集合体の群落で撮れば誤魔化せそうだ。
関西の彼岸花は見ごろを過ぎると白くなってくるが、こちらでは何故か黒ずんでくるので誤魔化しが効く。
帰ろうとして来た道をふりむくと、農道のど真ん中にカエルをくわえたヘビがいた!!!
思わずギョッとしたが、やがてカエルをくわえたまま田圃のなかに消えていった。
帰り道には、雑草に覆われた畦道を通らなければならず、雑草のなかにヘビがいるのではないかと恐かった。
てっきりマムシかと思ったが、自宅に帰って調べると、ヤマカガシというヘビだった。
そして、このヤマカガシというヘビは、なんとハブの10倍、マムシの3倍もの毒性を持つ毒蛇だった。
本来の強力な自分の毒と、好物のヒキガエルが持っている毒を体内に溜めたものと、2種類の毒を持っているらしい。
写真を撮っていて分からないことが出てくるとネットで調べるので、けっこう博学になっていくような気がする。
ところが実際は、時の経過とともに記憶が薄れていくのでなんてことはない。
ヤマカガシという名前も1ヶ月後記憶に残っているかどうか。
逆光に輝く稲がきれいだったが、肝心の彼岸花が萎れかけだったので、イマイチ気分が満たされなかった。
時間的にはもう一ヶ所回る余裕はある。
同じ八女市で、一昨年たまたま見つけた星野村の「鹿里の棚田」に向かった。
そして、「鹿里の棚田」からもう一ヶ所、八女市に隣接するうきは市の「つづら棚田」に回った。
「つづら棚田」は日本棚田百選に選ばれ、今まで2回訪れている。
でも、結局、「鹿里の棚田」も「つづら棚田」も「ヨシビ棚田」以上に彼岸花が終わっており、かつ大半の田圃が稲の収穫を終えていた。
消失したJPEG写真を復元しているうち、彼岸花の見頃が関西の認識になっていたようで、福岡はもっと早いことを痛感した。
3回前の記事、明日香村の写真は9月29日撮影なのである。
ふーむ。