なかなか写真を撮りに行けないので、削除した記事の写真復活シリーズ。
2011年6月 奈良県明日香村細川地区にて
人気撮影スポットとあって、大勢のカメラマンがつめかけていた。
「立入禁止」の札があっても、かなりの人が無視して畔に入りこみ、三脚を畔に突き立てている。
撮影していると、突然、「お前らは人の田圃を荒らしてどういうつもりだ。帰れー!」
地元の農家の方がものすごい剣幕で怒鳴り込んできた。
その迫力に圧倒され、みんなぞろぞろと帰り始めた。
僕は「立入禁止」ではない場所にいたが、ルール違反の人たちのために不快な思いをすることになった。
その後、ここには来ていない。
こんなことがあっても、多分、やってくるカメラマンは跡を絶たず、農家の方は切歯扼腕の思いをされているのではないか。
そう思ってネットで調べると、今年書かれた記事で、多くのカメラマンが訪れる夕日の名所として写真付きで紹介されていた。
同じ明日香村でも、稲渕地区は秋の彼岸花と棚田が有名で、その時期はカメラマン以上に一般の人たちが多く訪れ、地元も歓迎ムード一色である。
カカシがあちこちに設置され、古代を再現した行列も催される。
新型コロナがまだ終息しないなか、筥崎宮あじさい苑が入場可能ということはホームページで確認できていた。
しかし、連日30度を超える暑さに、汗っかきの僕はイマイチ出かける意欲がわかない。
でも、意を決して出かけてみた。
今までだったら、受付のところに人がいて、入場料を払う。
ところが今回は、受付には人がおらず、木箱に入場料200円を入れるようになっていた。
新型コロナ対策で、来場者との接触を避けたものと思われる。
小銭がなくて千円札からおつりをもらおうと思っていたのにアテが外れ、境内には飲み物の自動販売機がなかったので、境内の外に出て、自動販売機を探す。
水分補給用のお茶を買って千円札を崩し、再び受付に戻ったものの、出鼻をくじかれたようで、気持ちが盛り上がらない。
とはいえ、土谷棚田に写真撮影に行って以来、一ヶ月近く写真を撮ってないので、とりあえず、撮る。
千葉県松戸市に住んでいた時は、車で10分足らずのところに「あじさい寺」と呼ばれる本土寺があり、雨上がり直後の、雫をつけた状態の紫陽花を撮りに行っていた。
マクロで雫の中に映る紫陽花を狙ったが、なかなかうまく撮れなかった。
そういえば、滋賀にいた時は、奈良の矢田寺が紫陽花ではベストだったが、そこに、霧吹きで紫陽花に水をかけて写真を撮ってる人がいたのを思い出す。
ついでに思い出したのは、写真投稿サイトで、カタツムリ持参で紫陽花を撮るとコメントしていた人がいたことだ。
すごいなーと思いつつ、そこまでやるかという気もする。
土谷棚田はトンボ返りこそしなかったものの、新型コロナ感染防止のため「不要不急の外出自粛」のビラが展望台のあちこちに貼りだされていて、「そのまま帰れ」と示唆していた。
蛍を撮りに行った中ノ島公園では駐車場が閉鎖されていて、スゴスゴと引き上げるしかなかった。
中ノ島公園はまだ近場なので落胆度は低いが、はるばる遠くまで出かけて同じように新型コロナのためにトンボ返りせざるをえなくなったら、落胆度は大きい。
というわけで、トンボ返りリスクがあるので、どこかに写真を撮りに出かける気がしなくなった。
それに、まだ6月というのに、暑い日が続いていて、夕方や夜になっても気温が落ちない。
汗っかきの僕は、歩き始めて10分くらい経つと、体が火照ってきて、汗が出始める。
そして、だんだん、拭いても拭いても汗が止まらない状態になる。
そうなると、大量の汗をかくだけで疲労感を覚え、気力が減退する。
つまり、間違いなく撮影ができる場所を見つけても、今の暑さであれば、汗だくになって撮影意欲がなくなる。
そんなことで、写真撮影に行くことに前向きの気持ちが失せてきて、過去に撮りためた動画の編集に取り組んでいる。
吉野山の桜は、ほかでは見られない、吉野ならではの独特の桜風景である。
平安時代からの桜の名所で、数々の歴史的逸話があり、多くの歌が詠まれている。
初めて吉野山を訪れたのは、取引先との日帰り旅行で、下千本、中千本をメインに見て回った。
2回目に訪れた、この動画の時は、上千本がメインになっている。
この動画の冒頭で、自分でもなぜそうしたのかわからないが、当時の愛車のナンバープレートを大写ししている。
なつかしの「野田」ナンバーだ。
この「野田」ナンバーは最初はとてもいやだった。
だって、それまでは東京の中でも最も人気の高い「品川」ナンバーだったわけだから。
「品川」の前は「横浜」ナンバーで、「横浜」から「品川」ときて「野田」なんて、あまりにもイメージ低下が甚だしい。
当時住んでいた千葉県松戸市からずっと離れた野田市に陸運局ができたことで「野田」ナンバーになってしまった。
それがなければ、「野田」よりはまだマシの「習志野」ナンバーだったはずだ。
とはいえ、だんだん慣れてくると、それなりに愛着が湧いてきた。
滋賀にいた頃、ドライブ先で「野田ってどこですか」とか「野田って醤油の町でしょ」とか何回か親しく声をかけてもらった。
この福岡で、ごくごくまれに「野田」ナンバーを見かけると、とてもうれしくなってしまう。
ちなみに、今の車は「滋賀」ナンバーだ。
この時期、わがホームグラウンドの那珂川上流の中ノ島公園に蛍を撮りに行くのが楽しみである。
まして今年は
ネモフィラが見頃の時は海の中道海浜公園が臨時休業。
ミツバツツジが見頃の時はグリーンピアなかがわが臨時休業。
ツツジが見頃の時は大興善寺契園が臨時休業。
薔薇が見頃の時は福岡市植物園が臨時休業。
しゃくなげが見頃の時は那珂川市西畑地区で個人公開されていたしゃくなげ園は多分閉鎖。
ウォーキングコースの那珂川沿いも撮るものがなくなり、土谷棚田に写真を撮りに行った以外ずっとカメラを手にしていない。
中ノ島公園は福岡市から手軽に行ける蛍名所として人気が高く、例年大勢の人がやってくる。
今までもそうしていたように、早めに行って、近くに人が来ないような場所に陣取ればいい。
新型コロナ自粛で例年より来る人は少ないのではないか。
土日を避けて月曜日であれば来る人は少ないのではないか。
久しぶりの写真撮影に胸をときめかせながら中ノ島公園に出かけた。
すると、な、な、な、な、なんと、「ホタル観賞はできません」の看板が出ており、駐車場が閉鎖されていた!!!!!
頭の片隅にはそういう可能性もちらりとは浮かんではいたが、これはもう肩を落としてスゴスゴと帰るしかない。
というわけで、冒頭の写真は去年撮影したもの。
ここは広い範囲にたくさんの蛍が飛ぶので、目で鑑賞する分にはとてもきれいだ。
でも、写真撮影となると、大半の蛍は川の対岸にいるので距離が離れすぎていて、短く細い光跡にしか撮れない。
ちなみに、対岸の離れた距離の蛍を入れて比較明合成すると、↓こんなになって絵的に全然きれいじゃない。
冒頭の写真はこれを入れないで比較明合成をしたもの。
決めた構図の中にどれだけの蛍が近くを飛んでくれるか、運を天に任せるしかない。
で、今までのところ満足できるような写真は撮れていない。
だから、今度こそという気持ちになるわけだ。
2018年は決めた構図の中に蛍が全然やってこず、あえなく敗退。
2017年はかろうじてこんな程度。
東峰村の蛍とか八剣神社のヒメボタルとか行ってみたいが、多分同じ状況だと思うので、今年は蛍を諦めよう。
八剣神社のヒメボタルは来年はぜひ行きたい。