ミサゴ、ミコアイサ、セイタカシギ、タシギ・・・撮りたい野鳥の姿はなく、カメラリュックからカメラを取り出すこともなく、今日もすごすごと帰る。
あの鳥たちはいったいどこにいっちまったんだろう。
スマホで野多目池を撮る。
夜だった。
狭い道路から広い通りに出て左折しようとする車が、信号のない横断歩道を前輪で踏んで、ウインカーを点滅させながら停まっていた。
その横断歩道にさしかかり、ちょうど車の真正面に来たその時、突然、車が発進し僕に当たった。
思わずボンネットに手をついたが、車は停まることなく、僕を押しのけるようにして左折し、走り去った。
発進がゆっくりだったので、ボンネットについた手が瞬間的に少し痛かった程度で、怪我はまったくなかった。
広い通りの車が途切れるのを見ることに意識が行ってしまって、正面を見ないで発進したものと思われる。
広い通りは交通量も多く、大きな交差点が近くていつも渋滞気味のゾーンなので、目撃者がいる可能性は高い。
しかし、夜でもあり、目撃者が事態を正確に把握できにくく、目撃者がいたとしても探し出すのは困難と思われる。
ボンネットには手をついた痕跡が残っていると思われるが、停まっている時に勝手に触られたと言われれば当てられた証拠にはならない。
などと考えると、もし怪我をしていた場合で、スマホでナンバーを撮影していたとしても、当て逃げされたことの立証はけっこう難しいように思える。
左折、右折しようとして停まっている車の前を歩く時は注意しているつもりだったが、今回は注意が足りなかったようだ。
夜は特に気をつけよう。