三味三昧 笛三昧

津軽三味線奏者、笛・尺八奏者、たまに胡弓奏者、なぜかアマ無線家
音楽好き趣味三昧人間「くまりん」のお気楽日記です

津軽詣2013

2013年05月07日 02時27分12秒 | 津軽三味線

ゴールデンウィークに津軽通いを始めてからもう何年になるでしょうか。
今年もまた津軽へ行ってきました。


5月2日

去年と同じく、同門の大先輩のYさんと一緒に行くことになりました。
前夜のうちにしっかりと準備をして、小松市から来るYさんの到着を待って出発します。
今年はいきなり雨の中のスタートでした・・・やはり雨男の私らしいです。

快調に走り、昨年と同じくR7の象潟のガストで昼食をします。
高速道路の延伸やバイパスの整備などで、市街地を通ることが少なくなって、まともに食事ができる場所も減ってきました。
高速道路のSAや一般国道の道の駅は混み合う上にゆっくりと食事もできないので、R7添いのこちらのガストは貴重な存在です。

今回は八郎潟の桜並木を見ていこうと思い、秋田道を途中で下りて寄り道をしました。
お盆のツーリングでは2度訪れているのですが、何と言っても桜の季節に行ってみたかったのです。
GW前半に訪れた友人の情報では、まだ開花したばかりということで、ひょっとしたらGW後半には満開になっているのでは・・・という淡い期待を持って行ってみました。





あいにくの雨の中、満開には程遠くこんな感じでした。
せめてバックが青空ならもっと綺麗なのに・・・
また来年に期待したいと思います。

その後も快調に走り、午後4時半に弘前到着。
途中寄り道したのも含めて、所要時間11時間でした。


5月3日

弘前大会出場のため、弘前文化センターへ向かいます。
例年は弘前市民会館で行われるのですが、今年は全面改装中ということで、会場が変更になりました。
とりあえず地図で確認の上、ナビ任せで会場へ向かいます。
ホテルからたった2キロしかない会場ですが、花見渋滞で結構時間がかかりました。
おまけに駐車場は有料、まぁ今年だけの事なので仕方ありませんが。

会場へ入れるのは9時ということで、しばらく外で並んで順番待ちをしますが、しかし寒い!
日本列島どうなっているのでしょうか、GWにこんな寒いのは驚きです。
そういえば前日、秋田青森県境の矢立峠では気温が1度でした。

シニアは毎年お昼休みをはさんで前半と後半に分けられます。
私の出番は後半の40番、待ち時間が長すぎて、ついつい練習しすぎになってしまいます。
当然糸のダメージもあるので、最初は古い糸でウォーミングアップして、出番が近づいてから2の糸と3の糸を新品に替えて万善の体制にします。
1の糸は少しずらして送って、サワリがよく効くようにします。
去年の大阪では、2の糸のみ新しいのに替えて、3の糸は少しずらして送っただけで臨んで大失敗したので、今回は2本とも新品に替えました。

出だしはうまく調子よく弾けたのですが、後半から何度か微妙にツボを外してしまい、自己評価ではいつもの6~7割ぐらいの出来だったかなと思います。


舞台の様子です。

例年なら午後に結果が張り出されるのに、今年はジュニア、シニア、B・C級共に入賞者の氏名のみ発表されて、順位と点数は翌日に発表されるとのこと。
金木大会とのダブルエントリーをさせないようにするための手段なのか、何だか妙な勘ぐりをしてしまいます。
おかげさまで今年も何とか入賞者9人の中に入る事ができましたので、翌4日は皆さんの演奏を観戦してから表彰式に出ることにしました。


5月4日

前日駐車料金を1800円も取られたので、この日は車は使わずに2キロの距離を散策を兼ねて徒歩で会場へ向かいます。
しかし朝から風は強いし、冷たい雨も降っているし、快適な散策とはなりませんでした。

団体戦、唄づけ、A級戦としっかり観戦します。
午後になってようやく前日の順位と点数が張り出されました。
結果はシニア4位、今までで一番良い結果でした。

弘前は今年で6回目の挑戦、最初の2年間は入賞できず敗退でしたが、その後7位、5位、6位とつづいて今年は4位。何とかカメの歩みのように少しずつではありますが進化しているようです。
昨年までは全然頂きが見えないような所でしたが、頂きまであと3つ、来年までまたがんばって練習に励みたいと思います。



A級男性優勝は葛西頼之さん、A級女性は柴田祐梨さんでした。さすがです。
団体ではお知り合いの貢隼会さんが準優勝、こちらもさすがです。
ウチも団体戦に出られるような技量の人が何人かいればいいのになぁ、と思う次第です。

ここでひとつ大きな疑問が。
シニア級で入賞されたある方がA級男性部門でもダブルエントリーされていました。
これが許されるならば、たとえばシニアとB・C級とか、ジュニアとB・C級とかのダブルエントリーという事も許されるのしょうか。
もう一度開催要項を見直して見ましたが、そのようなことについては書かれていません。
何だか釈然としないので、来年の申し込みの時にでも問い合わせてみようかと思います。

表彰式終了時には雨が上がっていたので、ちょっとだけお堀の桜を眺めてきました。
お堀の桜は他の場所よりも少し早いそうですが、3~4分咲きといったところでしょうか。








5月5日

この日は金木大会のB級に出場するために、朝食後早々に弘前のホテルから金木へ向かいます。
ここ数年ビデオ撮影の場所取りのために、ホテルの朝食はパスしてかなり早く会場入りしていたのですが、ことしは音源だけでいいやと思い、いつもより1時間ほど遅くに到着しました。

順番は27番。
10時半頃の出番なので、とっととウォーミングアップをして、3の糸は前日にホテルで替えたので、この日は2の糸だけを替えて臨みます。
金木のB級戦は実質のA級戦のようなものなので、普通にじょんからの曲弾きを弾いたのでは全く勝負になりません。
それで今回は津軽よされ節で挑戦、それも大半の人が調弦している2尺~1尺8寸ではなかなかよされの味が出ないと思い、2尺4寸の低い調子で弾きました。
それもわざと皮を緩く張ってある三味線を持参して弾きました。
仲間内では好評でしたが、審査員には評価されなかったようで入賞ならず。
ま、審査員の好みですから、何とも言えませんね。

団体では、弘前で準優勝された貢隼会さんが団体A級優勝。
お知り合いの亀甲会さんが団体B級3位。
同門の撥美音ぼたん会さんが団体C級3位と、健闘されました。


お昼休みのアトラクション中


A級トーナメント戦中


ここて、毎度毎度の疑問が・・・。
大條先生は数年来、津軽民謡のフレーズを入れるように、またじょんから節以外の曲も弾くようにと言っておられて、今回は開催要項にもその旨がしっかり書かれていたにもかかわらず、B級上位入賞者はじょんからのリズムによる技術の羅列の曲弾きでした。
今回は開催要項に忠実に、あいや、よされ、三下りに曲を変更して参戦された方がたくさんいらっしゃったのにもかかわらず、例年と同じ、技術の羅列が上位を占めるようなジャッジでした。
はたして大條先生の思いをしっかりと審査員が理解しているのか、疑問です。

加えて今回のA級トーナメント戦では、前回行われていた敗者復活戦がありませんでした。
優勝候補の柴田祐梨さんが、初戦で敗退するという珍事(私はジャッジがおかしいと思う)がありましたが、前回のように敗者復活戦があれば彼女はおそらく勝ち上がっていたことと思います。

A級トーナメント戦では、金木大会で何度も熟年優勝されているSさんと一緒に、どちらが勝利するかを話しながら観戦していましたが、ことごとく私たちの予想とは反対の方が勝ち上がられて、どうも釈然としないなぁという感想でした。
A級トーナメント戦は7人の審査員の多数決なのでどうにも仕方がないのかもしれませんが、二者択一ではなく点数制にするとかの改良が必要なのではないかと思います。
加えて前述の大條先生の話との食い違いや、敗者復活戦の廃止など、毎回コロコロとシステムが変わることで、参加者が敬遠して激減するのではないかと危惧します。

私はあと2年すれば、金木では熟年の部にしか出られないことになります。(60歳を越えるとA~C級には出られないのです)
来年と再来年は金木はパスしようかなとも思っています。

A級の結末を見てから、金木を後にして帰路に着きました。
例年より帰る時間が少し早かったためか、あちこちで渋滞に巻き込まれながらなんとか弘前を脱出。
途中、能代で秋田道から一般道へ下りてファミレスで夕食をとります。
秋田道、日本海東北道というのは、SAも無いし、当然GSも無いし、考えながら走らないといけないので大変なのです。
お盆だというのにガラガラに空いているのだけはありがたいのですが・・・
ガソリンは何とか酒田までは持つだろうと思いながら走っていたのですが、万が一ガス欠しては大変なので、途中で日本海東北道を下りて給油をしました。

新潟県に入ってからはこれも毎度毎度同じなのですが、睡魔と闘いながらなんとか早朝4時半に帰宅。
どうも新潟まで来ると自宅に帰ったような感覚で、ほっとしてしまうようで、いけません。
所要時間は行きと同じく11時間でした。

かくして今年もドタバタの津軽詣でした。
しばらく三味線は現状維持にして、これからは尺八漬けの毎日になりそうです。
来月には所属している会のおさらい会があるし、某藤本流の先生のおさらい会もあるし、郷民の地区大会もあるし・・・大変です。
コメント (10)
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