今日は朝から千昌夫ショーの前座の地方をするために砺波へ。
前座とは言っても皆さん大枚をはたいて来ておられるので、いい加減な演奏は許されません。
気合いを入れて臨みました。
演目は以下の通り、約30分。
・こきりこ節(笛)
・福光めでた
・お立ち酒
・麦屋節
・外山節
・帆柱起し祝い唄(笛)
・越中おわら節
さすがに満席の砺波市文化会館での「お立ち酒」の伴奏は、踊りも付いているので気を遣いました。
こちらのホールは音響が良いので、いつも気持ちよく吹くことが出来ます。
私の担当は無事に完了しましたが、やはり三味線がねぇ・・・
この日は調子が最初のこきりこから順に1尺8寸、6寸、9寸、5寸、6寸、8寸、5寸とすべて変わります。
当然三味線の調弦が大変になるのはわかっていたので、K先生は調弦係をお願いしたらしいのですが、あいにく仕事で来てもらえなくて今回は仕方なく本人に任せたらしいです。
お立ち酒の9寸は関係ないとしても、三味線は1尺8寸から1尺5寸まで変わります。
大先輩のSさんは、ご自分の耳があまり正確でないことを自覚されておられて、この日はステージ上ですったもんだしないように三味線を3丁持ってこられて、なおかつチューナーを併用して取り替えて演奏されました。
もう一方の三味線奏者は、俺は大丈夫だと言って、三味線1本でチューナーも使わずにステージ上で調弦して演奏されました。
結果は皆さんの想像の通りです。
短いナレーションの間にぱっぱっと調弦出来る訳もなく、加えて2~3分の曲中にだんだん音が狂ってくる始末で、聞くに堪えない状態でした。
歌手の方は大変すばらしいのに、三味線がこれではお金を払って見に来られた人に失礼です。
永年三味線を弾いておられるのだから、もう少し進化してもらわないと困ります。
自分の耳をパワーアップするか、それがだめならチューナーを使うか、そして1曲2~3分の間になるべく音が変化しないような調弦の方法もしっかり習得するか、そのくらいは考えていただきたいものです。
と、久々に愚痴になりました。
そういえば、妙に自信たっぷりなもう一方の三味線奏者さんから、リハの時に「あんたの笛はいつも音が高いのだけど・・・」と言われました。
実は私の笛はどれも気持ち低めで、A=440~441hzなので、高いはずはないのですが、そういえばいつもこの方の三味線の調弦はだいたい低めなので、相対的にそう思うのだろうと納得しました。
気温が低いときなどは、尺八・笛は袂に入れたりして暖かくして音がなるべく低くならないように涙ぐましい努力をしているのに、いい加減な耳で文句を言われると怒る気にもなりません。
人のふり見て我がふり直せで、気をつけなくてはと思います。
知識があればおのずと謙虚になるものですが。。。
お疲れ様でした。
こんなことがあると変に疲れます。