黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
氷川丸できよしこの夜
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1930年に竣工、全長163m、乗員130名余り、乗客280名、でシアトル-バンクーバーまで10日余の航海を238回、2万5千人の乗客を運んだという。
最先端の技術を投入し、アールデコの装飾を施した氷川丸は「北太平洋の女王」と呼ばれていた。大戦中は病院船として、終戦後は引揚者を運び、その後シアトル航路に復帰したが1960年に引退、山下公園に係留されていた。
山下公園にはよく行ってます。端っこに船が係留されているのは知っていたし、自分の撮った写真を見ると、この船が写っているものが多いのですけれど、何者かは全く知らなかったのです。12月3日の朝、NHKの小さな旅で氷川丸の紹介と、今年限りでの営業終了を伝えています。そして今、45年間ありがとうキャンペーンで、入場料が半額の400円になるとも伝えていました。
日没まであと15分という頃、乗船し入場券を買う、ちゃんと400円でした。NHKの影響か思ったより大勢客がいます。船内の展示スペースを通って舳先までいかないとデッキに出られない。早くしないと日が沈んじゃう、と駆け足で通り抜けます。
デッキに着くと、空はもう赤く染まり始め、みなとみらいのビルがシルエットで見えます。マリンタワーの照明も映え始め、このあたりでの景観としては最高の部類でしょう。
最高の場所に、由緒ある歴史を持つ建造物があっても、収支が赤字になる。不思議ですね。ちょっと休憩しようとカフェ・キャビンへ行くと、5時で閉店でした。イヤーもったいない。
すぐそばで毎日就航している東京湾クルーズのロイヤル・ウイングは休日など長蛇の列です。横浜では景色を見ながらのんびり出来るところがあまりありません。豪華客船だった氷川丸が、おいしい食事やお茶を提供してくれる、そんな場所になって帰って来てくれるのを心から待っています。
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