Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

高校受験三者面談~私立難関校へも気持ちが傾く!

2009-10-20 | 日本の中学校
今日は、上の息子の担任の先生との重要な三者面談であった。並行一番、先生が「いつもお世話になっていま~す!」とおどけていうので、びっくり!息子がクラス委員としてかなりみんなの面倒を見ているので、こんな言葉がでるのだろう。

すでに、公立高校を第一志望校とし、その他、私立難関校、滑り止め校と書いたものを提出している。先生は、早速10月1日に受けたさいたま市の学力検査の結果を息子に見せる。校内の順位までしっかりとでている。「やあ、順位返り咲いたね!」と先生。夏休み明けのテストで順位を落とした息子だったが、これではまたいつもの順位。そして、息子の公立の志望校の合格判定。1学期の内申点とこの学力検査の合計点などを計算し、グラフでどの位置にいるのか見せてくれる。息子の位置する場所なら受かっているという意味の○が見える。グラフの中のXは不合格。グラフの上の方に○が点在していて、息子の位置はなかなかいい。「まあ、たぶんこの分なら大丈夫ですね」と言われる。しかし、ひとしきり、息子のレベルだとちょっとしたケアレスミスが難関志望校の合否をいかに分けるかということを言われる。この学力テストでもケアレスミスで数学だけが悪かった。問題を解き終わったあとに、もう一度頭をまっさらにして、解きなおさないといけないらしい。「わかっているんですが、それができないんですよねえ・・・」と息子。なんとか、訓練せんといかん。

次は、滑り止めの学校のこと。これはとくに問題なし。そして、次は、難関私立のこと。息子は、土曜日に見に行った難関私立校がいっぺんで気に入ってしまった。私が薦めた大学付属の学校だ。自分が好きな学校だったので、文系の息子の感覚に合うのではないかと思ったのだが、案の定。学校の施設の雰囲気といい、ビデオの生徒たちの雰囲気といい、カリキュラムなども学問を追及するという感じでとてもよかった。生徒の雰囲気は、シカゴ日本人学校みたいな感じも受ける。帰国子女の受け入れに歴史があり、帰国子女の数もちょうどいい感じ。息子が一番気に入った点は、なんと図書館だった。本好きの息子は、各学校の図書館をすみずみまでチェックする。この学校の蔵書数は4万5000冊。息子が言うには、息子の趣味の本が多岐に渡ってあったという。主人が「まあ、そういう学校の選び方もあるんだなあ」と感心している。

しかし、この学校のことを私の信頼する友達に言うと、みんなが反対する。ちょっとちゃらちゃらと軽すぎて、まじめな息子に合っていないというのだ。私がとても頼りにしている情報通のエカミルさんは、「え~、Y君には合わないよ、その学校。私は、Y君に早実を受けてほしいわあ!」とかなり強く言う。そりゃあ、私だって、斉藤祐樹君の大ファンだから、早稲田実業に息子が入ってくれるのを夢見たけど。息子は、野球の強豪校は絶対に選ばない。高校で仕切りなおしで、レギュラーを狙いたいのだ。

さて、みんなの印象がイマイチのこの私立の学校。先生に思い切って、どう思うか聞いた。しかし、息子の性格をよくわかっている鋭い女の先生は、息子がこの学校を気に入るのがよくわかると言う。受験するのを奨励してくれた。そして、すぐに「では、公立とこの学校2本立てで行きましょう!」と言われた。そして、私たちが出した学校の受験スケジュールをチェックしながら、難関私立が受かってこの学校に行くと決めたら、すでに出してある公立の願書をとりやめる手続きなどをやるように言われた。もう一つの気になる難関校の合格発表日が、公立の学力検査と重なるので、(最初の私立の後にテストがある)この学校にするなら、公立を受けないといけないことも言われた。最後にスマイルを見せながら、先生は、「まあ、公立が押さえって感じね!」とぽ~んと言われた。私は苦笑いしながら、「うーん、それは絶対普通ありえないが・・・」と心の底で言う。「しかし、先生がそう言うなら、そういうことにしておこうじゃないか!」

そんなこんなで、初めてでた難関私立の説明会で学校にいとも簡単に魅せられてしまった息子なので、「もっと他の難関私立も見ないといかん」と言い渡した。もう一つのもっと難関である遠い私立の学校の説明会も学校を早退して行くことを先生に言う。こちらも大学付属校。だって、お金払うのは親である私たち。よっぽどいい学校でないと大学付属の学校なんて行かせられない。慎重に選んでもらわなければ。というわけで、まだまだ志望校が確定していない状況である。