Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

私立高校3年特待生の魅力~高校受験

2009-10-24 | 日本の教育一般
今日は上の息子の受験関係で忙しかった。午前中、先週末私だけ説明会に参加した滑り止めの東京の私立の高校に息子を連れて行き、午後は私1人で埼玉の滑り止めの私立高校の確約をもらいに行った。疲れたわぁ!

その東京の学校は、午後から説明会があったので、午前中個別にアポを取り、教頭先生から話がでていた特待生の説明を聞く。先週の個別相談会では、担当の先生から、1年特待の候補と言われていた。やや緊張して教頭先生と向かい合うと、いきなり「3年特待で!」と言われる。私たち2人は「はぁ~?」「でも・・・(書かれている基準に達していないのでは?)」ととまどう。教頭先生の説明では、3年特待であるA特待の成績基準の内申は1つ足りないが、北辰偏差値が基準を満たしているので、3年特待に決めてくれたという。勿論、学力テストでそれなりの点数を取らないと、特待生にはなれないらしい。

「やったあ!」と息子と2人で心の中で喜ぶ。私は慎重に特待生になったとき、さまざまな制約がないかどうか教頭先生に確認した。友達からそういうことがよくあると聞いていたからだ。教頭先生の話では、この学校はそういうことはないらしい。しかし、志望校は「国立で!」と言われる。勿論早慶でもいいらしい。最低、上智なんだそうだ。うーん、この辺が特待たるゆえんだね。高校にも受かっていないのに、大学のことまで考えられないよなあ、息子。今いる3年特待生で、入るときに単願という子もいたんだそうだ。日本のこの経済情勢で、入学金や施設費、そして3年間授業料がダダになるというのは、親にとってかなりの魅力だ。

最後に、教頭先生は、公立の第一志望校を確認しながら、「志望校に合格してください!」と強く言われた。こんなに特待の話をしながら・・・この日本の受験システムが不思議でならない。滑り止め校としての役割に徹しているこの学校。多くの滑り止め校が同じだろう。最初に話した担当の先生は、「志望校を決めて、第二志望校をいくつか出して、この学校なら行ってもいいという第二志望校を決めることが大事。その中の一つにうちも考えてもらえれば」と誠実そうなまなざしで言われた。息子は、帰り道、「(特待制度を利用するのは)なんだかうしろめたいような気分だなあ・・・」とつぶやいていた。私も同感だが、今はこの制度を利用して進んでいくしかない。