映画は世界最大SNSのFacebookを作ったマーク・ザッカーバーグの
権利トラブル訴訟を中心に創設時からお金で和解に至るまでのエピソードを
多面的に映しだしていきます。
だれか一人の視点に立ったのではなく、当時関わった膨大な人々にリサーチして
それぞれの真実を描きだそうとしている映画のようです。
新しいモノが出来上がる時の混沌とした感じがよく伝わってきます。
天才マークの変人ぶり、親友であったはずのエドゥアルドとの対比、
時代の寵児の象徴のようなショーン・パーカー、
自分たちこそが正義と信じて疑わないウィンクルボス兄弟…
やはりマークは印象的で、ああ、いるよこういう人。
もの凄く頭は切れるけど、人の話をちっとも聞いてないヤツ、と思えるほどの自然な(?)弾丸トーク。
(言い淀むことが無く、返事も短いw)
彼がなぜSNSを立ち上げたかの真実がどこにあるのかは、いろいろでしょうが、
少なくとも自分には、思いついたことを直ぐに試してみたい、
結果が出始めると、もっともっととエスカレートしていく
モノを創っていくことしか考えられなくなる、子供のような青年にみえました。
利益を出そうとするエドゥアルドとユーザーを増やすことだけを考えているマーク。
天才だからこそ、考えた事を現実にしてしまえる危うさ。
広大なインターネットの世界でのネットワークの構築…
SNSは親の立場からからすると、リアル以外の友達が無限に増えて行くような
空恐ろしい感じが拭えないモノです。
公開されているプロフィールが本当かどうかなんて本人にしかわかりません。
当然、娘等が通う女子校では(上の子は卒業しましたが)禁止です。
それでも時々やってる子が見つかって、大騒ぎになってます。
(という事は、先生方はチェックしてるという事ですよねぇ。)
校則違反と分かっていてもやってみたい魅力的なモノなんですよね。
でも実際、中高生に聞くと
「今どき、ネットで知り合った人にわざわざ会いにいくヤツなんかいないよw」だそうです。
「だって、コエ~じゃんw」と、どうやらSNSの怖さも了解ずみで遊んでるだけのようです。