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好きなことだらけさ…

『ミラノ、愛に生きる』

2012年01月25日 | 映画 洋画

繊維業で成功を収めたレッキ一族の後継者タンクレディ(ピッポ・デルボーノ)と結婚した
ロシア人のエンマ(ティルダ・スウィントン)は、
イタリアで裕福な一族の妻、3人の子どもの母親として何不自由ない生活を送っていた。
家長エドアルド・シニア(ガブリエーレ・フェルゼッティ)の誕生パーティの日。
彼女は、“エド”と呼ばれる息子エドアルド・ジュニア(フラヴィオ・バレンティ)の友人で
シェフのアントニオ(エドアルド・ガブリエリーニ)と出会う。
しばらくして、エドのフィアンセ、エヴァ(ディアーヌ・フレリ)の誕生日パーティで
エンマはアントニオと再会、胸のざわめきを覚える。
夏になって、ニースで行われる娘エリザベッタ(アルバ・ロルヴァケル)の展覧会に向かったエンマは
サンレモに立ち寄るが、そこで偶然アントニオと再会。
エドとサンレモにリストランテを開く計画を立てていたアントニオは、予定地へとエンマを案内する。
山荘に降り注ぐ太陽と周辺の美しい自然の中で、自分の中の“何か”が目覚めていくのを感じるエンマ。
そして2人は情熱的なキスを交わす。
やがてエドアルド・シニアが亡くなると、タンクレディはイギリス企業への会社の売却を計画。
これに反対のエドだったが、売却先とのビジネスディナーの料理をアントニオに依頼し、
エンマとメニューの相談をしてほしいと告げる。
サンレモで再会すると、激情に身を任せて身体を重ねるアントニオとエンマ。
ロンドンで行われた会社売却の会議から傷心のまま帰国したエドは、
アントニオの山荘でブロンドの髪を発見。
その瞬間、母エンマと友人アントニオに対する疑惑が芽生える。
イギリス企業を招待したディナーの日。気がかりをぬぐいきれず、母の様子を見ていたエドは、
やがて母と友人の裏切りを確信し、ディナーの席上を飛び出してしまう。
後を追いかけたエンマと庭で言い争ううち、悲劇が訪れる……。
(goo映画より)



Bunkamuraリニューアル・オープニング第1弾作品『ミラノ、愛に生きる』。
久しぶりに映画館に行ったようなw
劇場自体はそんなに変っていなかったんですが、トイレがきれいになってました。これは快適です。

サービスデーだったので、混むだろうと予想してオンラインでチケ取ってから行ったんですが、
なんと、ガラガラ。5人や10人で観てたわけではないんですが、
これだけ席の空いてるル・シネマは初めてかも。
前から4列は5人ぐらいしか座ってなかったと思います。
たぶん前の晩に降った雪のせいですね。

映画は豪華でしたよ。セレブの生活をこれでもかと見せつける!
衣装もスタイル良くなきゃ着こなせないような
シンプルで品がよく高級感あふれるものでした。
でも、なんかストーリーがブツ切れ的な感じが。。。
時々挟まる妄想映像も違和感が。。。
ヴィスコンティ張りの映像美はいいんですが、きっかけが弱いというか、
料理が美味かったからって“眠る激情が目覚める”のか?
“閉ざした心と体を解き放つ”のか?
エンマを見ていると、別段セレブ生活に疲れた感じも身も心も閉ざした感じも受けないんですが…。
エドの嫁になるエヴァの方がおばあ様も健在な慣れないセレブ生活に入るのに
不安があるだろうなという気がしました。
これはひょっとしてエンマが嫁に来た時もそうだったということかな。
ロシアから
タンクレディに見初められ単身嫁にきて、イタリア人になりきろうと
今のエヴァよりも頑張ってたってこと?
エドが
うっかり死んじゃったあと、普通ならみんなから一番慰められるはずのエヴァは
まるで家族ではないようにほっとかれますが、
エンマが家を出て行こうという時、娘のベッタだけは母親の行動を認めてるそぶりを見せている後ろで、
すっと立ち上がり、お腹をさすりながら、
「さっさとお行きなさい。これからはこの家は自分とお腹の子のものよ」と言っているようでした。
早くに未亡人となり、セレブな家を切盛りし、第2の悲劇へ続くんでしょうかねぇ。

まあストーリーの弱さとは別にエンマとアントニオの情事のシーン。
山の自然の虫や草いきれが匂ってきそうなリアル感で音楽と共に迫ってきてました。