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好きなことだらけさ…

『美しい画の崩壊』

2015年06月29日 | 映画 洋画

ロズとリルは双子の姉妹のように同じ時を過ごし、
今ではそれぞれの伴侶との間に同い年の息子がいた。
ロズの息子、トムとリルの息子、イアンは母親たちと同じく親友としての絆を深める。
ロズの夫・ハロルドがシドニー大学で演劇の専任講師の職を得、
家族そろってシドニーへ転居することを提案するが、ロズは即答を避ける。
ある夜、深酒をしたトムの介抱にロズの家に泊まったイアンは
思いを抑えきれずロズと一夜を共にする。
(WOWOWオンラインより)


WOWOWから録画観賞。
タイトルとナオミ・ワッツとロビン・ライトの写真だけでなんとなく録画して
レズビアンの映画かなぁなんて思いながら見てたら、
あらあらあら、親友の息子との映画だったのね~。

監督が女性だとあとから知って、なるほどねという感じ。
親友の息子なんだから溺れてはいけないと分かっていながら、
歯止めがきかなくなる心理が見事に表現されてました。
これロズとリルがなまじ大人な対応をしてしまったがために
4人が結託した形になっちゃって、
外にバレなければOK的な状態にしてしまったのがなんとも…。
そして関係を切れないまま、4人それぞれの思いがズレていく切なさ。

オーストラリアの海辺で暮らす二家族。
画面には輝く海、降り注ぐ太陽、どのシーンにも聞える波の音。

現実にはありえないおとぎ話。
歳はとっても美しい母親たちと美しく育った息子たちというシチュエーションでしか
成り立たない愛の映画。
未来の無い愛を選んで、4人でいる事の心地よさに浸ってるような映像で終わってました。
邦題は秀逸ですね。