beatitude

好きなことだらけさ…

『二重生活』

2016年07月02日 | 映画 邦画

大学院の哲学科に通う白石珠(門脇麦)は、
19歳の時のある出来事により深い喪失と絶望に苛まれていたが、
そんな日々からようやく恢復。
現在は恋人の鈴木卓也(菅田将暉)と同棲生活を送っている。
しかし、無意識のうちに穏やかな波風のたたない生活を望み、
卓也との関係は平板などこか体温を伴わないものであった。
ある日、珠は大学院の憧れの恩師・篠原弘(リリー・フランキー)から修士論文のテーマとして、
フランスの女性アーティスト、ソフィ・カルによる
『文学的・哲学的尾行』を実践してみてはどうかと勧められる。
それは一人の対象を追いかけて、生活・行動を記録するというもので、
尾行の対象者と絶対に関わらない事が条件であった。
そんな折、彼女はふと、近所に住む既婚男性の石坂史郎(長谷川博己)を見かけ、
突発的に彼の尾行を始めるが、ある日石坂の不倫現場を目撃してしまう。
他人の秘密を知ることにぞくぞくとした興奮を覚えた珠は石坂の尾行を繰り返し、
次第にその秘密は珠と卓也との関係にも大きな影響を及ぼしてゆく。
さらに珠は、彼女が信頼を寄せる篠原の秘密をも知ることとなり……。
(Movie Walkerより)


友人が「それって小池真理子の官能小説じゃん。」と言ってたので、
そうなんだぁと思い観てきましたが、それほど官能じゃなかった。
長谷川博己じゃ官能度が上がらない~ww
ってか、この内容は小説読んでも、きっと好きじゃないなと思った。
自分の心の穴が何なのか、人はなぜ生きていくのかを考察するのはいいけど、
他人の生活を覗き見るってのが…。
他人の生活覗いたって、覗きの行為にドキドキするだけで、
心の穴は埋められないのだよ。

恩師に言われるままに行動してしまう珠。
それが「文学的・哲学的尾行」だとしても、ストーカー行為に他ならず、
おかげで、危うい均衡を保っていた自身の生活も傾いていく。
教授が意図した意味も分からないし、最後に教授が取った行動も分からない。
このシーンが映画冒頭に出てたんですが、意味不?
最後は大学も卒業し、生活の場も変えた珠。
交差点で元カレとニアミスしても気付かず、
振り向くとそこには…これも分からなかった。
それぞれの俳優さんの演技は好きなのに、
さっぱり分からない映画だったw
唯一、珠と卓也の最初の頃の生活がリアルだなぁと思ったくらいかな。