舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

過ぎたるは猶及ばざるがごとし

2007-01-11 02:05:48 | ダンス話&スタジオM
日光スタジオに続きまして、明日の読売クラスも新曲に入ります♪
フラは旗艦クラスの人数がだいぶ増えたので、いよいよ読売単独の曲が始まります。
5月に向けての大作も用意できていることですし、今度はいっちょラブリー路線でいきます。
皆さん、おもいっきし可愛く踊ってくださいまし。
しかし、こんなに可愛げのない私がラブリーな曲なぞ踊れるのか...。
自分自身についてははなはだ怪しいですが、マミちゃんは大丈夫。
あの人の踊りをご存じの方ならお分かりのとおり、本来の性格から考えたら詐欺とも思われるほど、マミちゃんの踊りはそうとうブリブリなのです。
あっしにゃとても真似できねぇ。

にしても、ちょっと新年新曲ラッシュで、いろんな曲が混ざりそうです(笑)。
特にフラはクラス数が多いので、どうしても似たような内容&曲調の曲を別のクラスで同時進行するということが頻発します。
今日も前回から新曲に入ったところが2クラス連続しており、私たちも2クラス掛け持ちのメンバーの皆さんもけっこう大変だったと思います(笑)。

私は踊りを動きの羅列ではなく全体の流れ、つまり繋ぎ目部分込みで覚えているので(というかフラはその繋ぎ目こそが命の踊りです)、ウッカリ途中から違う曲の振りに変わりそうになることもしばしば。
そんな時役立つのが、何と言ってもハワイ語の知識です。
どんなに似たような曲でも、振りが違うということは歌詞が違います。だから、必ず歌詞と意味と振りをセットで覚えるようにすれば、振りを間違えることが格段に減るのです。
暗記するだけでなく、必ず歌詞を聴いてから動くようにするのもポイントですね。

そうそう、ポイントついでにもう一つ、今日のレッスンの途中で思い至った法則があります。
それは「過ぎたるは猶(なお)及ばざるがごとし」
「やり過ぎるのは足りないのと同じくらいダメよ」という意味の格言で、美味しい店の食べ放題満喫後に肝に銘じる言葉として有名ですが(←だからそれはアンタだけでしょう)、これがダンスにもあてはまるのではないかと。

たとえばフラのハンドモーションや腰の動き。それらが適度に行われる分には踊りを美しくしますが、だからといって付ければ付けるほど良くなるものではありません。
全くつかない方が良いもの(首の動き他)もありますが、だからといって「あった方がよいもの」も「あればある程よい」というわけではないのですね。

この辺りのさじ加減は経験と正しい研究によって培われるものです。
あたかもビビンバに入れるコチュジャンと同じ。いくら美味しいコチュジャンでも、入れ過ぎると不味くなります。
ビビンバの味付けもコチュジャンの辛さも店によって違うので、経験を積み、研究を重ねないとなかなか最適の状態に持っていけません。
ってそれもアンタだけだって。しかしそれより問題なのは、最近どうもケチャップライス化するまで投入してもあまり辛さを感じないことのような気がします。

ずごごご(本線に帰還)
そういう中庸が美徳とされるような種類の踊りなので、実はレッスンの時になにげなしに手本を見ているうちに、美しい踊り方が自然に身につくものです(もちろん「手本」の選択を誤らないことが絶対条件ですが)。

私が20年やってきて気付いたのは、フラは「余計なものをひとつひとつ削っていき、最後に残った姿」が最も美しいということです。
柔軟性や筋力を高めたり技の数を増やしたりするたぐいの踊りとは、根本的に異なるようです。
そういう踊りが粘土とか材料を付け足していって作る芸術作品だとすれば、フラは彫刻作品だといえるかもしれません。

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