舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

その名も「フラガール」

2007-01-22 23:53:31 | ダンス話&スタジオM
どうもです。ハワイアンズから帰ってきました。
前回は二日目も夜ショーまで観たのですが、それをやっちゃうと帰宅時刻が日付変更線を超えてしまいますので(笑)、今回は昼ショーまでで帰りました。

ショーを観るのに愛用したのが、このステージ正面にあるバーです。
ここでドリンクをゲットすれば、一段高い場所からショーを観られるお勧めスポットなのです。夜は予約もできますよ。
下の席よりは混んでないし、なんたってステージ全体を眺め渡すことができるので、ショーをじっくり眺めるのに最適です。
っていうか我々はただひたすらショーを観るためだけに行ってますからね。前回は一縷の望みを抱いて水着を持参した私も、今回は悟って持っていきませんでしたよ。

良い席で見させてもらうんですから、せめてドリンクはここで買いましょう。
一応ドリンクを買った人しか座れないことになってますけれど、黙って座っちゃう人や缶ジュース持ち込んでる人がけっこう多いです。でもさ、ハワイアンズの飲み物の価格設定はわりかし良心的なんだからさあ、そんなケチらなくたっていいじゃんとか思います。

で、毎回律儀にドリンク買ってる(長居するときは2杯)我々のお勧めは、「ビッグアイスタワー」です。
首の長い砂時計のような形状ののっぽボトルに入ったフローズンドリンクです(但し、室内の温度のためすぐフローズンではなくなります)。
気に入って飲んだのが「ピナコラーダ」。同名のカクテルとは似ても似つかない味ですが、とりあえず美味しいです。ピーチはちょっと酸っぱかったですね。

画像の私が持ってるのはグァバ味のトロピカルドリンクです。若干濃いめですが、やはり室内の温度が温度ゆえアッという間に氷が溶けて薄まりますので、焦らずゆったり飲みましょう。

ちなみにカクテルや我々がとったような特殊なドリンクは、一般的な相場からいっても良心的なお値段ですが、ウーロン茶などの普通のドリンクを飲もうとするとめっさ高いです。というか、カクテル類と同じ値段です。これはスペシャルドリンクを頼んでほしいという、かなり明確な意思表示でしょうな(笑)。

今回ハワイアンズにやってきたのは、昨日も書きましたが夜ショーを見るためです。
その名もズバリ、「フラガール」でございます。

ハワイアンズを舞台にした映画『フラガール』は、興行的にも評価の面でもかなりの健闘をみせました。
ハワイアンズのショーのお客さん体験コーナーで、一生懸命呼びかけてもなかなか客が集まらなかった時代を知っている我々としては、すごい時代になったものだと感心しきりですね。
ハワイアンズ誕生からかような「すごい時代」に至るまでの軌跡を、映画の感動そのままに舞台にしたのが今回のショー「フラガール」なのだそうです。

我々は予約しておいた席に着き、もちろん例のピナコラーダをゲットして、ワクワクしながらショーのスタートを見守りました。
最初に始まったのはファイアーナイフダンスです。大抵終盤に持ってくるこの演目を最初に披露して、観客をしょっぱなから一気に盛り上げようという演出です。
ファイヤーナイフダンサーはハワイアンズのダンサーの中で最も技術が高く、観客へのアピールの仕方も熟知していて、安心して盛り上がれる演目であることは、もはや説明の必要がありませんね。
ちなみに、ファイヤーナイフのトップダンサーKen青木さんは、かつて照明係の兄ちゃんだった人です。

彼らのパフォーマンスでボルテージが上がったところで、いよいよダンサーたちが登場しました...


って、ほ・ほ・ほ・ほっかむり!?!?


...そうなのです。なんと、さんざ期待して待っていた我々の前に現れたダンサーたちは、なんとなくタヒチアンに見えなくもない衣装の上にほっかむりを被っていたのです。

オープニングのダンサーたちの衣装は3種類ほどあり、そのうちの一つはどこからどう見ても確かにほっかむりの似合う炭坑婦コスプレで、そういった装いのメンバーは当然のように炭坑節を踊り出しました。

いえいえ、た、炭坑節を踊るのはかまわないんですよ。えっえっえ、演出ですものね演出。たとえこれが「グランドポリネシアンショー」と銘打たれたショーであっても、冒頭に炭坑節を持ってくる演出にするのは当然自由です。なんなら犬井ヒロシばりに「自由だーーー!!!」と叫んだっていいです。

しかし、しかしですよ、タヒチアンダンス的な装いにほっかむりとか、そういうカッコで日本語の民謡に合わせてフラとかやられても、ホントもう、どうリアクションしたらいいんだかわからないよ。
このご時世「涙そうそう」にあわせてフラやっちゃう人とか、フラの知識がないもんでハンドモーションを手話にしてそれにカホロとかつけて誤魔化す人とかいますから、もう大抵のことでは驚かないんですけど、こ、この民謡とフラの混合ってどうなんでしょう(しかも首から下は地井武男じゃなくてタヒチアン)。

激しい動揺と混乱のうちに謎のオープニングが終わり、普通のフラが始まった時には、心底ホッとしました。
それも「ラブリーフラハンズ」や「フキラウソング」などの昔懐かし系です。
かつてハワイアンズで演じられていた曲のリバイバルですね。こういう演出ならうれしいです。

なぜなら、初期に演じられていた曲はイリマフラスタジオから受け継いだ振り付けが多いので、ウチの振り付けとものすごく共通しているんです。
思いがけない曲の或る部分の振り付けが同じだったりすると、フラツリーの存在を感じて、なにやら誇らしいですね。

ハワイアンズの踊りはイリマの教えを早川先生が受け継ぎ、彼女に師事した小野先生から今のダンサーに伝えられているのです。
ウチの場合、イリマで直接学んだマミちゃんの踊りがそのままスタジオMのスタイルになっているわけですから、ずっと短い枝ですけど。でもどちらも幹から正統に伸びた枝葉には違いないということで、この誇りは大切にしなければいかんと思いますね。

その後、どうみてもベリーダンスにしか見えないベールワークとか、『フラガール』主題歌の日本語詞に合わせてフラなど、若干反応に困る演目もときおり混入しましたが、充実したアッという間の50分間でした。
とくにタヒチアンの構成はなかなか素敵でしたね。ソロも往時を彷佛とさせる演出で、踊り方によってはなかなか色っぽい振り付けじゃないかと思います。
ソロダンサーは日によって変わるので、誰の踊りを見られるかは時の運ですね。

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