秘書にゃんこ*ホテルオークラ 東京

2015-07-07 | 建築が好き
 虎ノ門ヒルズなど 林立する新しいビルの谷間に、歴史を感じさせる寺社や民家が軒を連ねる街並み。

その界隈で、ひときわ重厚な造りが目を引く 「ホテルオークラ 東京」

1962年(昭和37年) の開業以来、内外の要人を迎え、多くの人をもてなして来た本館が、

今年の 9 月から建て替え工事に入ると聞き、あの格調高い雰囲気を目に焼き付けておこうと訪れました。

 汗ばむ陽気の中、東京メトロ 日比谷線の神谷町(かみやちょう)駅から坂道を上ること 5 分あまり。

坂を上った分、正面玄関やロビーは建物の 5 階部分にあたるという、高低差を利用した造り。


          
          正面玄関   写真右端の 「菱紋」 は、日本古来の伝統的な紋様


          
          本日はお日柄も良く  厳かな和の空間に映える、花嫁衣裳の艶やかさ


          
          階段を下りることで、独立した落ち着きを醸し出しているロビー
          奥の壁面に屏風のように張られているのは、つづれ錦の 「四弁花紋」


          
          「オークラ ランタン」 の愛称で親しまれている 「切子玉形」


          
          障子の上の木組み、そして行燈(あんどん)の和紙 は、「麻の葉紋」
          帯や襦袢、和装小物で目にする紋様


          
          入った人しか見られないなんてもったいない 化粧室に飾られた日本画


 さて、こちらのホテルでは、「御婦人化粧室」 と表示されていました。

久しく目や耳にする機会の少なくなった 「御婦人」 という文字や言葉。

「女性」 という、いかにも性別を表す呼び方ではなく、「レディー」 という華やかなイメージでもなく、

まして、成人女性を 「女の子」 呼ばわりする、昨今の風潮とは一線を画した 「御婦人」。

呼ぶ方も、そう呼ぶに相応しい人を選び、呼ばれる方も、その様に振る舞いたくなるものではないかと。。

「オバサン」 と呼ばれ、「オバサン」 扱いされるうちに、正真正銘の 「オバサン」 になってしまいそうで、

ここはひとつ、自分を律してゆかなくては

あら、、古き良き時代を彷彿とさせる 「ホテルオークラ 東京」 を訪ね、気分は昭和に戻ってしまったようです

あの紋様、あの飾りは、もうどこにも残らないのか、、これで見納めなのか。。

なんとも名残り惜しい思いで、昭和の風景を後にしました。


          
          ちょうどお昼時。  立ち寄ったのは、ご近所のお蕎麦屋さん。


          
          美味しいお蕎麦をいただいて、おなかも心も満たされる秘書にゃんこ

「御婦人」 には程遠く、かと言って 「オバサン」 にもならず、永遠に少女のままの 秘書にゃんこです


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