お箸*21 お箸の置き場所

2017-12-17 | お箸の世界
 忘年会が終わったと思ったら、新年会の予定が入る方もいらっしゃるのでは?

誘い誘われ、他の方とお食事をする機会が増える時期ですね。

せっかくですから、食べるだけでなく、お話に花を咲かせたいところ。

ひとりで食べる時には持ったままのことが多いお箸も、喋る時には置きたいもの。

まして上司が大事な話をしている時は、ひとりだけパクパク食べるのは勿論、

お箸を持ったまま聴く姿が、その場の雰囲気にそぐわないこともあるでしょう。

そんな時、もし箸置きが無いとしたら、お箸はどこに置きますか?


     
     箸袋を折って、箸置き代わりにする方もおいででしょう。


     
     箸置きもスペースも無い場合、このように器の上に置くこともあるのでは?
     塗りのお椀を傷つけたり、置くたびにカチャカチャ音を立ててしまいそうです。


     
     このような置き方では、汚れた箸先を人に向けることになります。


          
     器の上にお箸を置くのは 「ごちそうさま」 という意味だと聞いたことがありますが、
     お盆を下げるお店の方が、運んでいる途中でお箸を落としてしまいそうです。


     
     手前にある醤油皿や取り皿を、箸置き代わりにしてはいかがでしょう。


     
     適当な小皿が無いときは、お盆の端に載せるのも良さそうです。  


 「お箸のタブー」 と言われるものはたくさんあって、それぞれに名称があります。

実際に、私が受験した 「箸検定」 でも講義内容に含まれ、試験にも出題されました。

もちろん、昔から語り継がれてきた風習や、縁起を担ぐという理由もあるのですが、

その名称や形を覚えることに終始するのではなく、

一緒に食事をする方に不快感を与えないか、

こしらえてくれた方に失礼ではないか、

器を傷つけたり、お膳を汚したりしないか、

器を下げてくれる方が持ちにくくないか。

それを判断基準にすれば、たとえ 「お箸のタブー」 を知らなくても粗相はなく、

お食事も会話も楽しめると思うのですよ。


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