東京都庭園美術館*旧 朝香宮邸

2024-09-27 | アンティークが好き

目黒駅から程近い所に、都心とは思えない緑豊かな庭園と建物。

東京都庭園美術館は、昭和8年(1933年)に朝香宮の自邸として建てられました。

江戸時代には高松藩の下屋敷、版籍奉還により国有財産、軍の火薬庫として使われた時代を経て、

御料地となって朝香宮家に下賜されたのは、大正10年(1921年)のことでした。

久邇宮朝彦親王の王子である鳩彦(やすひこ)王が、留学中のフランスで交通事故に遭い、

駆けつけた允子(のぶこ)妃と共にパリでの生活を余儀なくされた1925年。

時あたかも、パリでは「アール・デコ博覧会」が開催。

会場を訪れ感銘を受けた朝香宮ご夫妻は、ルネ・ラリックらを新邸建設に登用。

ここ都心の一角で、アール・デコ様式の華やぎを今に伝えています。

 

旧 朝香宮邸で開催中の「建物公開2024 あかり、ともるとき」

展示内容に関わらず、ふと思い出しては訪れたくなる場所ですが、

「あかり」と聞いて居ても立っても居られず、出かけて参りました。

嬉しいことに

 

 

11月10日(日)まで開催(月曜休館)

 

 

旧 朝香宮邸 

 

 

香水塔(1932年 デザイン アンリ・ラパン)

 

 

大客室から

 

 

テーブルランプ

 

 

小食堂(朝香宮ご一家の日常の食事場所)

 

 

建物の中央にある第一階段

 

 

第一階段 2階からの眺め

 

 

第一階段下の洗面台

 

 

若宮寝室

 

 

合の間

 

 

若宮居間

 

 

妃殿下寝室

 

 

妃殿下居間

 

 

ベランダ

 

 

コーヒーセット

 

 

建物の奥にある第二階段

 

 

第二階段 踊り場から見える色とりどりの照明

 

 

順路に従って見て回ったつもりが迷ってしまい、殿下の寝室や居間の写真が1枚もありません

首が痛くなるほど見上げてばかりいましたので、素通りしてしまったのかも知れません。

またいつか訪れる日の楽しみに、とっておくことにしましょう。

 

 

お読みくださいまして、ありがとうございます。

姫宮さまの居間 に、

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十五夜 に 光る君

2024-09-17 | 日々の暮らし

今宵は十五夜

皆さまの町ではご覧になれますでしょうか。

 

秘書にゃんこサイズの月見だんご と 月見マックシェイク

 

 

帝国ホテルでは、「新紙幣発行記念」として初代会長である渋沢栄一のパネルを展示中。(来年3月まで)

先月、立ち寄った折、お札つながりで「二千円札」を思い出しました。

「西暦2000年」と「九州・沖縄サミット」を記念して発行され、現在は製造されていませんが、

実は、新札を1枚だけ持っているんです

 

 

表*首里城 守礼の門(沖縄)

 

 

裏*源氏物語絵巻(第三十八帖 鈴虫)

 

冷泉院(左)から、一緒に月を観たいと呼び出された光源氏(右)

冷泉院は光源氏の父の後妻の子、つまり異母弟なのですが、光源氏が義母を恋い慕って生まれた息子。

表向きは「帝の皇子である冷泉院」と「源の姓を賜り臣下にくだった光る君」という身分の差から、

「呼び出された」と表現しましたが、光る君が実の息子と睦まじく過ごす場面が描かれています。

ちなみに右下は『紫式部日記』に描かれた紫式部です。

 

詞書(ことばがき)が書かれていて、右から「すゞむし」「十五夜のゆふ」「に宮おはしては」

「たまひつゝ念殊」と綴られているのですが、続けて読んでも意味が分かりません。

実は、紙の下半分を切り落としたかのように、お札に描かれているのは上半分のみなのです。

 

下半分を 紫色 で復元しますと、

「すゞむし」

「十五夜のゆふ くれに仏のおまへ」(十五夜の夕暮れに仏の御前)

「に宮おはして はしちかくなかめ」(に宮はいらっしゃって 端近くに物思いに耽り)

「たまひつゝ念殊 したまふ」(ながら念殊(=念誦(ねんじゅ)仏に祈り経文を唱える)なさる)

 

このように詞書が不完全な上に、同じ「鈴虫」でも絵巻と詞書の場面が異なりますが、

それはさておき、明晩は満月ですのに関東地方では  の予報が出ていますので、

今夜のうちにお月さまを愛でましょうか

 

お読みくださいまして、ありがとうございます。

借り物の画像ですが、お月さまと飛行機

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『オライオン飛行』と 赤い翼プロジェクト

2024-09-12 | 飛行機が好き

 読んだのはだいぶ前ですのに、今も心に残る本があります。

 

『オライオン飛行』(著:高樹のぶ子 2019年)

 

1936年(昭和11年)フランスの飛行士アンドレ・ジャピー(1904~1974)は、

パリから東京への100時間単独飛行レースに挑戦

しかし、悪天候で佐賀県の山中に不時着して重傷を負い、未完に終わりました。

本ではアンドレと看護婦の悲恋が描かれ、子孫による時空を超えた壮大なドラマが展開します。

 

 

同型機を復元し、本来アンドレが飛行するはずだった残りのルート、佐賀から東京までを実現させようと、

アンドレの子孫を中心にプロジェクトが進んでいます。

 

 

今年はアンドレ・ジャピーの没後50年であり、オリンピック聖火が東京からパリに引き継がれた年。

とはいえ、何しろビンテージともいえる古さの復元機が日本の空を飛ぶわけですから、

世界的にも規制の厳しい国土交通省の飛行許可を取るのは、さぞかし大変だったことでしょう。

余談ですが、サン・テグジュペリはアンドレと同型機でパリからサイゴンに飛行中、

砂漠に墜落した経験から『星の王子さま』が生まれたそうですよ

 

 

予定では、遭難から90年になる2026年に実現する計画だそうです。

 

フランス展の会場に漂う焼き菓子の甘~い香りに包まれながら、係の方が教えてくださいました。

 

お読みくださいまして、ありがとうございます。

展示されていた 同型機の計器 に、

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英国展 と フランス展

2024-09-07 | おでかけ

日本橋三越本店で開催中の「英国展」に行って参りました

この日は1893年生まれのピーターラビットのお誕生日 

日比谷練兵場跡地を公園にすると東京市が告示し、ミキモトの創業者が真珠の養殖に成功した明治26年。

日比谷公園 も、ミキモトパール も、そしてピーターラビットもすこぶる元気な131歳 

 

日本橋三越本店

 

 

9月9日(月)まで開催中

 

 

バーレイの器たち

紅茶やスコーンなどの売り場、そしてイートインコーナーは、平日とは思えないほどの人出でした。

 

毎年秋に開催される「英国展」は、ここ数年 ほぼ皆勤賞とはいうものの、

お店や商品が代わり映えしないため、買い物を楽しむというより雰囲気を味わうだけでしたが、

今回は同時期に近くの高島屋で「フランス展」が開催されていると知り、ハシゴすることに

 

 

両デパートの間に架かる日本橋の下を流れる日本橋川は、さしずめドーバー海峡でしょうか

 

 

日本橋高島屋 S.C.(同じく9月9日(月)まで開催中)

 

 

高島屋に来たら、まずはローズちゃんにご挨拶

 

高島屋のフランス展は、三越の英国展に比べますと規模が小さくこぢんまりとしていましたが、

きれいな色合いの刺繍やアンティークレースなど、華やいだ雰囲気に浸ることができました。

 

この日は夏の陽射しがいくぶん柔らかく、高島屋から東京駅まで心地よい散歩日和

 

ピーターラビットショップが期間限定でオープン(9月30日まで 東京駅キャラクターストリート )

 

 

お読みくださいまして、ありがとうございます。

スコーンでもなく、カヌレでもなく、

日本橋の京料理屋さんで味わう おばんざい に、

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ガラスのランプたち と 8月に読んだ本

2024-09-02 | 本が好き

記録的な猛暑と台風の影響で遠出する機会がなく、外出先といえば図書館くらいだった8月。

『光る君へ』『源氏物語』の関連本に囲まれて、マイブームはまだまだ続きそうです。

 

図書館に隣接する公園で

 

 

『牛車で行こう

貴族や皇族など身分の高い人が乗る牛車

そんな牛車にも、上は高級外車から下は一般的な国産車クラスまで、格があります。

平安時代が舞台のドラマに牛車がお目見えしないのは、ストーリーにさほど関係ないのに、

一瞬しか映らない場面で、豪華絢爛な牛車を用意するのが困難だからではと推察します。

上座と下座があり、反りの合わない人と乗り合わせると気詰まりなど、今も昔も。。

牛車のスピードや牛の種類にまで一家言ある清少納言のエピソードなど、興味深い一冊です

 

 

さて、ガラスが大好きな私のコレクションですが、形あるもの いつかは姿を消します。

自分の記憶と記録として載せましたので、よろしければご覧くださいませ。

 

磁器に見えるかも知れませんが、半透明な乳白色で「ミルクガラス」といいます。

普通のガラスより強度があり、質感は「ヤマザキ春のパンまつり」のイメージです 

1950年代のアメリカ製で、ハンドペイントの薔薇と、鍵の形のスイッチが気に入っています

隣のマリア像は「東京カテドラル聖マリア大聖堂」(文京区)のショップで求めました。

こちらは陶器ですが、雰囲気が似ているので並べています

 

 

見上げれば、遠くフランスからお船に揺られてやって来たランプシェード

窓の真ん中に吊るしてあるのは、友人の手作りサンキャッチャー

 

 

大きく写しますと、こんな感じ。

風が吹くとキラキラと揺れます。

 

 

ピアノの上のランプは古い物なのですが、いつどこで求めたのか失念

 

アンティークとはいえ、私でも手の届く品ばかりですが、ふと目を遣ったときに、

好きな物、心が豊かになる物がある暮らしも良いのではないかと、そんなふうに思っています。

 

 

ご覧くださいまして、ありがとうございました。

いつぞやご紹介した、1950年代のキャンドルスタンド に、

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