秘書にゃんこ*秋の日のヴォーリズ建築 2 山の上ホテル

2023-11-27 | 建築が好き
 「山の上ホテル 全館休業」のニュースが飛び込んで来た日から1ヶ月経ちました。

「創業70周年」「老朽化への対応を検討」「2024年2月13日より当面の間休館」と報じられたものの、

「取り壊し」とは書いてありませんが、「検討」の結果によっては見納めと思った方も多かったのでしょう。

再び泊まれるならと思って公式サイトを開きましたら、私が宿泊した料金の3~4倍の部屋しか空きがなく、

それも瞬く間に埋まり、現在は公式サイトも旅行会社の提携サイトも「予約できません」と表示されます。

さらに、電話も繋がりにくい状況であると、公式 HP に【お詫び】が掲載されています。

ならば、せめてお茶だけでもと思い、神保町の駅から歩きました。

御茶ノ水、新御茶ノ水、淡路町、小川町の駅からも散歩がてら歩ける便利な場所に位置しています。



この坂を上れば、突き当たりに見えるこぢんまりとしたホテル。



小説家が「カンヅメ」となって執筆に勤しんだ伝説のホテルは、
先日亡くなった伊集院静さんの東京での定宿でもあったそうです。


訪れたのは平日の午後でしたが、私のように「せめてお茶だけでも」と考える方が多いようで70人待ち。

その間にホテルの中を散策しました。



原稿が書き上がるのを編集者が待っていたロビー
メールどころか FAX も無かった時代のお話です。



調べものができる辞書が揃っているライティングデスク



最上階(5階)まで上がって、階段から見下ろしました。
このアングルの写真は他でも見たことがありますので、有名な撮影スポットなのかも知れません。



順番が来てコーヒーパーラー「ヒルトップ」へ。
ついつい照明に目が行きます。
陶器の薔薇、、堪りません



テーブルマットのレースの内側(布地側)に HILLTOP HOTEL と刺繍されているのがご覧になれますか?



復刻「山の上ホテルのプリンアラモード」
昔ながらの濃厚なプリンに季節のフルーツとバニラアイスを添えた伝統のデザート。
白鳥のシューが昭和の懐かしさを醸し出しています


 これからクリスマス、そして閉館に向けて一層の混雑が予想されますが、以前、宿泊した頃と同様、

忙しいさなかにも、すれ違うと立ち止まって会釈してくださるスタッフの皆さんに、

いつかまたサービスしていただく機会があればと願っています。


2年前に宿泊したときの記事です。

 2021年12月 山の上ホテル 1

 2021年12月 山の上ホテル 2


お読みくださいまして、ありがとうございます。
夕刻、坂道を下りて神保町に戻りましたら、
恒例の 神田 古本まつり に会社帰りと思しき方々が集っていました。
お手数をお掛けしますが、クリックをお願いいたします。
にほんブログ村 資格ブログ 秘書検定へ
コメント (4)