”違う､そうじゃない”〜たかがブログ１４〜他人を否定するという事とは？

　他人を否定する人に､頭ごなしに否定する人がいる。”違う､違う､そうじゃない”というコメントからまず始まる。
　勿論､浮気がバレそうになった時も､500％の男は”違う､そうじゃない”って言う(笑)。これも歴史上の揺るぎない真実だ。”浮気したのは全部認める､悪かったの俺だ”と真顔で開き直れる野郎がどれだけいるのか？多分一人もいない。つまり､”違う”という言い訳は追い詰められた男の哀れな最終兵器なのだ。

　野党が与党を超えられないのも､慢性化した”他者否定”せいでもあろうか。”与党が悪い､自民党が悪い”と批判するだけでは､政界はビクともしない。
　私がいくら”安倍をアホだ”と訴えても､アホな安倍からすれば､”アホちゃいまんねんパーでんねん”と軽く切り替えされる(悲)。

　日本人は他人を否定するのは大好きで得意とする所だが､その一方で自分を否定されると脊髄反射的に怒りだす。
　そして､その怒りを通り越すと､不安が頂点に達し自虐的になり､最後には人間魚雷という”バンザイ攻撃”をしでかす。

テレ朝•玉川氏のケース

　TV朝日｢モーニングショー｣の名物コメンテーターの玉川徹氏がいま､結構なやり玉に上がってる。”そこじゃないんですよ！ずっと言ってきた事なんですが”のセリフで有名な人です。
　歯に衣着せぬ言動で人気もある一方､”何様のつもり” ”上から目線でムカついてしょうがない”との批判の声も多い。
　そういう私のブログも”ヘイト”が多い傾向にあるが､玉川さんの政府や官僚をモーレツに批判する様には共感を覚える。しかしその一方で､単純にやり過ぎかなって思う所もある。

　玉川氏は典型の苦労人の勉強家だ。浪人して京都大学農学部に入学､同学部大学院にまで進み､TV朝日の不動のコメンテーターの座を築いた。
　しかし､玉川氏が理詰め？で業界の常識に食って掛かる姿には､やはり共感を覚える。
　ここ数年､様々な失態を仕出かしてるという噂だが､ヒール役の玉川氏が悪いんじゃなく､番組を仕切れないベビーフェイスの羽島に責任がある。
　それに羽島って見るからにアホそうだし､主婦に人気あるっても羽賀研二レベルだろう。故に､下手なキャスト群の中で孤軍奮闘しながらも､”ヒール役”を演じてるという点では合格点を与えてもいい筈だ。

　玉川氏を批判する専門家の意見としては､”現場と理想は違う”という事に尽きるが､ヒール系としては､そんな事には一々構ってられない。とにかく､過激な事を早朝から叫び続け､朝一番でいち早く視聴率を奪い獲る。内容の真偽は二の次で､とにかく吠えまくる。
　”でも一体､なに様のつもりよ”って､大衆の反発が一斉に聞こえてきそうだが。玉川氏がどんなに叫ぼうが､テレ朝の社員であり､人気のコメンテーターの一人に過ぎない。
　そういう意味でも､玉川氏は損をしてると思う。ゲストも資金がないのか・・・。特に､石原と一茂と高木美帆は外すべきだ。この3人がどれだけ玉川の足を引っ張ってるか？
　玉川さん！一応フォローしときましたよ､影で応援してますからね。

　ただ､7年間に及ぶ安倍政権による混乱や失敗例は我々が見ても誰が見てもウンザリするだろう。それを”無能”と切り捨てるのは簡単だ。ただ､そういう当たり前の事を玉川氏はどんな視点であろうが､単純に訴えてるだけだ。
　”お前が言うな”と批判されてもどうしようもない(笑)。
　ヒール系コメンテーターとは､つまりそういう生き物なのだ。稼ぐ為に敢えて当然の批判をするのは､正当なる権利ではないか。
　勿論､”批判しか芸がない”と言われればそれまでだが。

”違う､そうじゃない”で始まるバカ

　私が言いたのは､他人を非難する事は悪い事でもないし､正当な権利だとは思う。
　しかし､人の意見もよーく理解すべきだ。知能が高い人は､他人の意見の出処を掴むのが巧みだ。瞬間にその意見の出処を探り､穏やかに深遠に議論をする傾向にある。
　勿論､ふざけたヤツの場合は一気に突き落とす事もあろうが。

　”天才とバカ”(要Click)でも書いたが､天才は人の意見に”イイネ”から始める。凡人やバカは”違う､そうじゃない”から始める。
　相手のアホ臭な意見を敢えて肯定する事で､無駄な争いを防ぐ為だ。考えようによってはこれ程冷酷な事もない。

　人は”違う”と露骨に否定されると､途端に攻撃的になる。頭の中は怒りで飽和し､相手を破壊させる事しか考えなくなる。そう､思考を止めた凡人は悪に変わるのだ。
　そういう私も､ごく偶に些細な事で言い分がぶつかる事がある。出来るだけやんわりと返してるつもりだが､相手にしたら屈辱に思えるのだろう。まるで､狂った毒ベビが牙を剥く様に露骨に否定してくる。そして､”違う､そうじゃない”から反論が始まるのだ。

　もし反論のコメントが届いた場合､反論の相手が肯定のコメントから始めた場合は､そこには堂々と安心して議論できる土壌が用意されてるし､相手もそれに見合う知能のレベルと見ていいだろう。
　しかし､コメントの冒頭が”違う､そうじゃない”で始まった時は､無視するに限る。
　そう､相手は復讐する事しか頭にない狂ったバケモノだからだ。