象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

スクワットをやろう(更新)〜こんなもん買ってしもた”SQUAT・MAGIC”編

2021年11月14日 12時14分19秒 | 健康

 どうしても気になる運動器具があった。

 今まで色んな健康器具を試してきたが、長続きした試しがない。
 元来飽きっぽい性格もあってか、特に50を過ぎてからは運動そのものを敬遠するまでになり下がっていた。
 40代の頃は、ボクシングのトレーニングセットを一通り揃え、まるでプロボクサーみたいにひたむきに取り組んだものだ。しかし1年ほど続けたが、これといった変化は見られなかった。
 
 運動をしないから体力がないのか?
 体力そのものが落ちてるから運動できないのか?

 ここ数年は驚くほどに体力が低下してるのが手に取る様に判る。特に、歳を取る毎に襲ってくる下半身の衰えはとても深刻だ。
 コロナ渦で外出する機会が極端に減ったとはいえ、これほど脚力が弱くなると流石のグータラな私も真剣に”健康と体力に”ついて考える様になった。

 人間の筋肉の70%は下半身についてるという。故に、上半身を鍛えるよりも下半身を鍛えた方がより効率的だとされる。
 確かに、健康そうに見える人は下半身がしっかりしてる様に思える。そういう私も自分と同年代の人を見る時は、教養とかその佇まいよりも、歩き方や下半身(特に膝周り)の筋肉の付き具合に目が行ってしまう。
 というのも両脚が充実してる人は、身体も心も安定してる様に思えるからだ。逆に、下半身が不安定な人は、どんなに健常そうな人でも不自由っぽく見える。
 女性も同じで、どんな魅惑的な美貌やスラリとした肢体をしてても、両脚が細く貧弱な人はやはり貧相に見え、(中年になったら車椅子に座るのだろうかと思うと)魅力も半減する。


スクワットをやろう!

 下半身を鍛えるのなら、ウォーキングジョギングの方がって言われそうだが。そんな単調で無機質なトレーニングを当たり前の様に続けれる人種なら、これほど簡単な事はない。
 私のように出不精で飽きっぽい性格の人種は、そういう訳には行かないのだ。
 縄跳びとかスクワットとかならやってた時期があるが、やはり長続きはしなかった。なぜかといえば、キツいだけで全然楽しくないからだ。

 それに、ジョギングは脳溢血の心配があるし、ウォーキングとなると最低でも30分以上は歩く必要がある。それに加え、適当な場所も時間も必要となる。
 スクワットなら場所も時も選ばずにやれるが、単調すぎて詰まらない。サイクリングレッグプレスなら楽しそうだが、専用のマシンが必要になる。

 一昔前に流行った”SQUAT・MAGIC”(Shop Japan)をスーパーで見つけた事があった。新品で僅か4000円ほどだった。2017年末の初登場時は1万4千円ほどの品である。
 しかし当時は、”所詮スクワット補助器具如きに、そんなん自力で出来るわい”という愚かな強がりもあったから、気にはなってたが触手が延びる事はなかった。
 そして先日、隣町のハードオフで中古のスクワットマジックを見かける。何と税込み1100円で売られていた。

 試しに10回ほどやってみると膝がガクガクに震え、頭が痛くなった。体力の衰えに愕然としたし、とても使いこなせる代物とは思えなかった。
 しかし、自宅に戻る頃には脳の血液がサラサラになった感じで、両膝の張りも心地よくなっていた。
 ”これは買いだ”と神のお告げを察知した(笑)私は、すぐにその店へと折り返す。
 1分間で60〜70回程のペースだが、1日2度で1度につき2セット(出来れば3セット)ほどやれば、かなりの運動量になる。それに、ゴムの引っ張り強度を変える事で、膝や太ももへの負担を調整できる。


スクワットの効能

 スクワットの場合、重力に逆らう事で全身の血の巡りが良くなり、血流が多くなった様に感じる。血流が増えれば、頭もスッキリし、気分も爽快だ。
 事実、スクワットに関する様々な健康本が巷を賑わしてはいる。
 それに比べ、ジョギングやウォーキングは基本的には平行移動だから、心臓や肺への負担は大きいが、重心をあまり上下しないから下半身への負担は、その運動量程に大きくはない気もする。
 しかし、スクワットだと上下運動のみだから、下半身への負担は大きいが脳への血流は増す。故に、朝起きてボッーとしてるた時や身体がだるい時にスクワットを行うと、頭の血の巡りも良くなり、効果てきめんである。

 ただ、CMで言われてる様に”僅か数分でダイエット”という訳には行く筈もない。あくまで健康運動であり、”動くのがイヤだ”という人向けの軽いエクササイズである。
 ただ、スクワットの一番の”目に見える効果”は顔が引き締まるという事。特に頬肉が引き締まり、見た目がキリッとした感じになる。
 これから60代に突入し、下半身と脳の衰えは特に顕著に、そして致命傷になる。
 それに、スクワットをしてて解るのが、下半身と頭は連動するという事。”腸は第二の脳”と言われてる様に、”下半身は第二の頭”なのかもしれない。 

 歳をとっても運動を続けてる人は、聡明な人が多い気がしなくもない。(先入観で)そう見るからかもだが、適度な運動が脳を活性化させるのかもしれない。
 筋トレする人種はバカだ(笑)と思ってたが、適度な運動が”バカ防止”になるのなら、これ程安上がりな健康法もない。


予期しない欠点

 しかし、このスクワットマジックにも大きな欠点があった。
 分解してみると解る(写真)が、”マジック”というのは名ばかりで、単にゴムの力でスクワット運動を補助するだけ代物なのだ。それに無造作にゴムの収縮を行うだけなので、すぐにゴムが損耗してしまい、(レヴューによれば)半年ほどでゴムが切れてしまうという。
 事実私も、中古で購入し僅か10日ほどで(既に摩耗はしてたが)ゴムチューブが切れてしまった。今は百均のエクセサイズゴムで何とか代用してるが、替えゴムは1本だけで安くても(互換品で)千円程する。
 正規品を新品で買えば、1年保証が付くからその期間内は何度でもゴムチューブを交換できるが、中古だとそうは行かない。
 特に、ゴムチューブをプラグキャップで止めてる所が損耗し易いし、ゴム自体が硬く弾力が少ないので、余計に切れ易い気がする。

 ただ、エクセサイズ用のゴムチューブがホームセンターや百均などでも様々に売られてるので、安くて丈夫で弾力のある奴を選ぶといいかもしれない。 
 つまり、”切れやすいゴム”という欠点を除けば、十分に合格点を上げられる中高年向けのエクセサイズとも言える。

 それに、僅か10日ほどであれ程までに落ち込んでた体力が回復し、何処へ行っても疲れなくなった様に思う。朝起きて顔を洗う時も肌がツルンとしてるのがわかる。
 それ程にキツくない運動(エクセサイズと言った方が妥当か)だから、続けていて苦にならない。勿論、全くキツくない訳でもないのだが、しっかりと脚と膝を鍛えてるのは体感できるし、それ以上に、脳への心地よい血液の流れが実感できるのが嬉しい。

 ま、人それぞれ自分に合ったエクセサイズがある筈だが、私にはこのスクワットが一番合ってるみたいだ。
 本音を言えば、このスクワットとレッグプレスを合わせれば、(見た目からしても)理想的な下半身が出来上がる筈だが、レッグプレス器具は素人には高価過ぎる。

 何でもそうだが、完璧を求めすぎると確実に失敗する。
 あれ程までに衰弱しきってた体力が回復してきただけでも、十分に合格としようじゃないか。でないと人生なんて窮屈すぎてヤッてられない。



10 コメント

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tokoさん (象が転んだ)
2024-02-24 17:00:18
ご参考にして頂いてありがとうございます。
私は交換用のゴムとして、自転車の荷台用のゴムを使ってたんですが、所詮は輪ゴムを束ねたもので、摩耗しやすいです。
自転車タイヤのゴムチューブは摩耗にも強そうで、百均にあれば私も試してみたいと思います。
”スクワットをやろう”と書いた私ですが、今は偶にやるくらいです。
これを機に、再びスクワットを始めようかなと・・・続くかどうか自信はないんですが・・・
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Unknown (tokotokoto)
2024-02-24 16:24:21
ゴムの交換ですが
自転車のタイヤのチューブが何本か余ってたので
5mm幅くらいに切って交換しようと思ったんですが要領が判らず悪戦苦闘でした。
そこでふと
転んださんの記事を思い出して交換したらあっさりと出来ました。
スクワットマジックの底の部分からゴムを通すんでしたね。
自転車のゴムは強力なので
標準装備のゴムと比べしっかりとした運動が出来ます。
お陰でスクワットが楽しくなりそうです。
有り難うございます。
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UNICORNさん (象が転んだ)
2021-11-17 15:00:07
早速やってみました。
結構きますね。特に太ももの付け根あたりがテキメンでした。
自力でも出来るんですが、スクワットマジックを使った方が、エクササイズ効果があるみたいです。
色々と詳しいアドバイス有り難うです。
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スプリットスクワット (UNICORN)
2021-11-17 05:51:23
スクワットには、数多くの種類があって
一番自分にあったものを取り入れるのが理想だけど。
私のお気に入りはスプリットスクワットで、両脚を肩に平行に揃えるんじゃなく、片足ずつ前後に開いてするやつです。
太腿の付け根と臀部が程よく鍛えられるから、私はとても気に入ってます。

ブルガリアンスクワットはレッグプレスのようにハムストリングスを鍛えてくれますが、椅子を使い片方のつま先を支えるので難度が少し高いですね。
せっかくのスクワットマジックです。最大限有効に使いましょう。
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そらママさん (象が転んだ)
2021-11-15 10:51:15
少し遅いですが、おはようございます。
何キロも歩ける体力がある人なら、物足りないかもですが、スクワットは脳の血流を良くする健康法の様にも思えます。

ただゴムが切れやすいのが欠点でゴム交換も少し面倒ですが、色んなレヴューを参考にして自分に一番合った方法で試す事をお勧めします。
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Unknown (そらママ)
2021-11-15 06:36:22
おはようございます、
SQUAT・MAGIC試して見る価値があることが
良く分かりました、
続けられるかどうか分らないけれど、
ヤフオクで安く買う事が出来ることも分りました。
丁寧に書いて頂き有り難うございました。
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Unknownさんへ (象が転んだ)
2021-11-14 16:45:47
確かにですね。
上半身ムキムキは、心臓にも頭にも悪いんでしょうね。
そういう私も筋トレをやってた時は上半身ばかりで、ブタみたいに太った事がある。
筋トレで突然死する人も多いと聞きますから、気をつけたいです。
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ビコさん (象が転んだ)
2021-11-14 16:39:43
”下半身は第二の脳”というより健康の起源かもで、スクワットをして強く感じました。
私は自転車にも乗れんし、ジョギングやウォーキングなんて夢のまた夢。
でも、1日僅か数分で体力が急速に戻りつつある。健康本に書かれてある様にスクワットって意外に効果があるんですね。

ダイエットというより高血圧や血糖値や中性脂肪を落とす中高年の為の必須エクセサイズのような気がします。
ビコさんも試して見る価値はあると思いますが、あくまで自己責任で・・・
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Unknown (馬鹿も一心)
2021-11-14 16:31:23
アメリカの刑務所は、囚人ボディになる。
歩き回れないので、上半身だけが、ゴリラ体型になる。
長生き出来ないと聞きました。
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Unknown (びこ)
2021-11-14 15:26:00
下半身は第二の頭”は初耳ですが、下半身が大事なことは確かでしょうね。

以前、宮崎美子さんがエアロバイクで体型を保っていると書かれていましたが、それなら自転車でもいいわけですね。

サイクリングなら景色を見ながら下半身を鍛えることができると思うのですが、出不精の私はそれすら億劫です。

宮崎美子さんはスクワットもされているらしいですが、効果があるんですね。61歳になってもあの体型を維持できているのは!
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