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遺伝子組換え 青バラ「アプローズ」開発!花言葉は「夢かなう」

2010年01月05日 | ライフサイエンス

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 「不可能」の代名詞
 青いバラが注目を浴びている。市販されている青いバラには、白バラを染料で青く染めたものもあるが、遺伝子組み換えによる、青いバラ「アプローズ」はサントリーフラワーズが開発し、昨年2009年11月3日から販売開始になった。1本2000円~3000円で売られているが、珍しさから人気を集めている。

 「青いバラ」は、過去800年の品種改良の歴史の中で、多くの育種家が挑んできた夢だった。青いバラの開発はこれまで成功しておらず、英語では「不可能」の代名詞とも言われていた。

 純粋な青さを湛えたバラを作り出すことは世界中の育種家の夢であり、各国で品種改良競争が行われてきた。1957年アメリカのフィッシャーが「スターリング・シルバー」を出し、「青バラ」の決定版といわれた。その後、タンタウが一層青い「ブルームーン」を発表。コルデスが「ケルナーカーニバル」を出し、フランスのメイアンは「シャルル・ドゴール」を発表と熾烈な品種改良競争を展開した。

 日本でも、青いバラに対する挑戦は盛んで、2008年現在、一般的な交配による品種改良で最も青に近いとされる品種は、岐阜県の河本バラ園が2002年に発表した「ブルーヘブン」、アマチュア育成家である小林森治が1992年に発表した「青龍」や2006年に発表した「ターンブルー」等が挙げられる。

 サントリーの挑戦「夢かなう」
 1990年「最先端のバイオテクノロジーの遺伝子組換え技術を用いれば可能になるはず」。夢への挑戦が始まった。以来、14年の年月を経て、2004年にようやく開発に成功することになる。

 1991年まず、ペチュニアの青色遺伝子を取り出すことに成功。

 1995年にはこの遺伝子を入れた青いカーネーションの開発に成功する。ところがこの遺伝子をバラに入れたところ、どうしても青くならなかった。そこで、今度は、いろいろな植物から青色遺伝子を取得し、それぞれをバラに導入することにした。

 1996年には、パンジー由来の青色遺伝子を導入したバラが青い色素「デルフィニジン」を作ることがわかった。色の変化が見られ、研究レベルでは大きなステップアップだったが、この段階では、まだ青いと呼べるものではなかった。そこで今度は様々な品種のバラに、青色遺伝子を導入してみた。

 2004年、より多くの品種に遺伝子を導入した結果、ついに青いバラが誕生した。

 しかし、それでもまだ販売はできなかった。一般に栽培したり、販売するためには、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物多様性の確保に関する法律」(カルタヘナ法)に基づき、農林水産省と環境省から認可を得る必要があった。

 さまざまな実験を行い、今回開発したバラが生物多様性に影響しないことを示し、2008年1月31日に認可を得、2009年11月3日販売の日を迎えた。人工的に生み出された物故に、当初花言葉は、「不可能・有り得ない」であったが、「夢かなう」に改められての発売となった。

 交配育種でも青バラの可能性
 従来、青い色素をもつ原種バラは発見されていなかったため、従来の原種を元にした交配育種法では青バラ作出は不可能とされてきた。そのため現在の園芸品種にも青色といえる品種は存在しない。

 また「青バラ」と呼ばれる品種は、主に赤バラから赤い色素を抜くという手法で、紫や藤色に近づけようとしたものである。しかし、最近の研究で青い色素を持たないとされてきたバラから、バラ独自の青い色素が発見された(「青龍」を始めとするいくつかの青バラより)。これはバラ独自のもののため、「ロザシアニン」と命名された。

 しかし、この色素を持つ「青龍」は花粉をほとんど出さない為に交配親としては不向きとされており、遺伝子操作に頼らない青バラへの道は依然険しく長い道のりのままではある。だが、「ロザシアニン」の発見は純粋な青バラ作出を目指す育種家にとって一つの希望を示したといえる。(出典:Wikipedia)

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「夢かなう」青いバラ、サントリー開発


 バイオ技術を活用してサントリーが世界で初めて開発した「青いバラ」が、11月3日から首都圏や京阪神などの約100軒の生花店で売り出される。花びらに青い色素を含ませたバラで、濃厚な甘い香りがする。1本2千~3千円程度。

 バラには青い色素をつくる能力がない。このため、青色をつくる遺伝子をパンジーから採り入れ、2004年に開発に成功した。花びらは薄紫色に近いが、赤みを抑える工夫を重ねたという。

 青いバラは「不可能の代名詞」とも言われてきた。発売元のサントリーフラワーズは、英語で喝采の意味である「アプローズ」の商品名で売り出す。開発に着手してから約20年かけて発売に至ったこともあり、花言葉は「夢かなう」とした。

 当初は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、愛知の1都2府5県で発売。取扱店一覧はhttp://www.suntorybluerose.com/shop/に。インターネットでは12月に香水とのセットを1万円程度で発売する。(asahi.com 2009年10月21日)  

参考HP Wikipedia「青いバラ」・サントリー「世界初バイオテクノロジーで青いバラ 

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