疲労の定義とCFS
疲労は、痛み、発熱と並んで生体の3大アラームと言われ、身体にとって生命と健康を維持する上で重要な信号のひとつである。健常者における生理的疲労は、精神あるいは身体に負荷を与えた際に作業効率(パフォーマンス)が一過性に低下した状態と定義できる。
疲労が続く状態に慢性疲労症候群という病気がある。慢性疲労症候群(CFS)は、原因不明の強度の疲労が長期間(一般的に6ヶ月以上)に及び継続する病気。このチェックには疲労が長期にわたって続くこととや、次のような症状があることが特徴である。
徴熱(37.2~38.3℃)、悪寒 咽頭痛 頚部、腋窩リンパ節が腫れる 原因不明の筋力低下 筋肉痛ないし不快感 軽い労作後に24時間以上続く全身倦怠感 頭痛 腫脹や発赤を伴わない移動性関節痛 光過敏、一過性暗点、物忘れ、易刺激性、混乱、思考力低下、集中力低下、抑うつ 睡眠障害(過眠、不眠)
PS「パフォーマンス・ステイタス」
その他のチェック方法としてPS「パフォーマンス・ステイタス」によるチェック方法がある。PS値は疲労・侮怠の程度を表す値のことで、CFS患者は、PS値が3-9の間である。試してみよう。ちなみに私は4であった。
0 - 倦怠感がなく平常の社会生活ができ、制限を受けることなく行動できる。
1 - 通常の社会生活ができ、労働も可能であるが、疲労を感ずるときがしばしばある。
2 - 通常の社会生活はでき、労働も可能であるが、全身倦怠感のため、しばしば休息が必要である。
3 - 全身倦怠感のため、月に数日は社会生活や労働ができず、自宅にて休息が必要である。
4 - 全身倦怠感のため、週に数日は社会生活や労働ができず、自宅にて休息が必要である。
5 - 通常の社会生活や労働は困難である。軽作業は可能であるが、週のうち数日は自宅にて休息が必要である。
6 - 調子のよい日には軽作業は可能であるが、週のうち50%以上は自宅にて休息している。
7 - 身の回りのことはでき、介助も不要であるが、通常の社会生活や軽労働は不可能である。
8 - 身の回りのある程度のことはできるが、しばしば介助がいり、日中の50%以上は就床している。
9 - 身の回りのこともできず、常に介助がいり、終日就床を必要としている。
疲労回復の方法
一つには自然形体の治療をする。骨格、筋肉を正常にすると睡眠が良く取れて、身体の疲労が取れて行く。背骨が歪んでいると、寝ても背中が痛いので睡眠がよく取れない。
二つ目に、良く眠る。身体を使って、疲労が取れ、体力が戻る為には一日に7時間~8時間の量を必要とする。いちどきに取れなくとも、疲れたなと思ったら、5分でも10分でも身体を横たえて休む。これで、少し回復するので、一度に沢山取れない方にお勧め。
三つ目に、入浴。疲労が取れ、温まるお風呂の良い入り方は、首までお湯に浸かること。10分位~30分位まで入浴。本を読むとか、音楽を聞きながら、テレビを見ながら、などお好きなように。充分に温まってきたら、半身を出すのもよい。
膝から下を湯から出しておくと、のぼせず湯当たりの防止になり、長時間入れる。特に「痛い部分」は湯に浸けておくとよい。
最後に上がる時は、水で絞ったタオルで全身を拭く。毛穴から暖かい熱がドンドン逃げて行くのを防ぐ。せっかくお風呂に入っても夜半に寒いのは毛穴が開いたままだから。(出典:新潟市 うだ自然形体院)
参考HP Wikipedia「疲労」・うだ自然形体院「疲労の取り方」
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