両生類を襲うカエルツボカビ
カエルツボカビ症は、ツボカビの一属一種の真菌カエルツボカビによって引き起こされる両生類の致死的な感染症である。野生の個体群でのこの疾病に対する効果的な対策は存在しない。ただし、カエルの種によって感受性は異なり、アフリカツメガエル( Xenopus laevis )やウシガエル( Rana catesbeiana )は感染しても発症しない。
この病気は北米西部・中米・南米・オーストラリア東部で劇的な両生類の減少あるいは絶滅を引き起こしてきた。この病気は世界的な両生類の生息数と、世界の両生類種の30%もの種数の減少に関連している。減少のうちいくらかはこの菌によるものと信じられているが、感染に抵抗している種もあり、またいくつかの個体群が感染が低レベルで持続して生き延びていることも報告されている。
2012年12月、この感染症を拡散している真犯人が明らかになった。ザリガニだ。この淡水の甲殻類が“容疑者”であるとされたのは、広く分布していることと、カエルツボカビの増殖に利用されるタンパク質のケラチンが、ザリガニの体に多く含まれることが理由だ。
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参考 National Geographic news: http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/051400211/
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nature [Japan] July 10, 2014 Vol. 511 No. 7508 (単号) |
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