中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

雇用減少の理由は輸入浸透度にあり!

2015年06月10日 05時27分01秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)96ページ「サービス業の従業者数の変化」をみましたが、今日は98ページ「製造業の従業者数変化と輸入浸透度変化」をみていきます。

下図から製造業の就業者数の変化と輸入浸透度 (国内に供給されている製品のうち輸入品の占める割合) との関係を見ると、1980年代と比べて1990年代、2000年代では輸入浸透度が高まり、従業者数が減少している様子が見て取れます。

白書はさらに、従業者数の減少の大きい5業種を見ると、繊維製品、製材・木製品 、重電機器、家具・装備品、その他の製造工業製品 となっており、特に繊維製品においては輸入浸透度の高まりとともに従業者数が減少している傾向が顕著に見て取れる。

また、製材・木製品、重電機器、家具・装備品においても輸入浸透度が相当程度上昇していることが分かる。

これに対して従業者数の増加が大きい5業種を見ると、自動車部品・同付属品、電子部品、その他の食料品、電子計算機・同付属装置、半導体素子・集積回路となっているが、とりわけ自動車部品・同付属品、その他の食料品では輸入浸透度の高まりはほとんど見られない。

他方、電子計算機・同付属装置、半導体素子・集積回路では輸入浸透度に顕著な高まりが見られる、とあります。

つまり、国内に供給されている製品のうち輸入品の占める割合が高いほど、国内の雇用は減少してしまう、ということです!

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