中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

創業年数が長いほど・・・

2017年03月31日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)409ページ「第 2-6-12 図 経営者の年齢と企業分類との関係」をみましたが、今日は410ページ「第 2-6-13 図 企業分類別に見た創業年数の分布」をみます。

下図から企業分類と創業年数の分布について確認すると、「稼げる企業(①)」においては、創業年数が「40年未満」の企業が4割程度存在することが分かります。

この結果について白書は、「40年以上60年未満」の企業も3割程度存在している。

次に、「経常利益率の高い企業(②)」を見ると、「20年未満」及び「20年以上40年未満」の企業がそれぞれ、19.2%と28.5%となっており、「経常利益率の高い企業(②)」は、創業年数の短い企業が、他の企業分類と比較して多い傾向にある。

第三に、「自己資本比率の高い企業(③)」を見ると、創業年数が40年を超えている企業が7割程度存在しており、創業年数の長い企業が多い傾向にある。

最後に、「その他の企業(④)」において、他の企業分類と比較すると、80年未満までの各区分の割合が、同程度の傾向にあることが特徴的である。

すなわち、「その他の企業(④)」は他の企業と比較して創業年数のばらつきが少ないことから、ベンチャー企業のような創立年数が短い企業から長寿企業まで様々な企業が、「その他の企業(④)」に存在していることが考えられる、とあります。

昨日に引き続き、創業年数が長くなりすぎるとその弊害があるということです。事業承継の壁に直面している経営者には厳しい現実です。。。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

39歳以下は経常利益率が高い!?

2017年03月30日 04時46分05秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)407ページ「第 2-6-11 図 対売上高情報化投資割合の推移」をみましたが、今日は409ページ「第 2-6-12 図 経営者の年齢と企業分類との関係」をみます。

下図から経営者の年齢と企業分類との関係について確認すると、39歳以下では、他の年齢と比べて、「経常利益率の高い企業(②)」の割合が23.8%と、最も多いことが分かります。

この結果について白書は、40歳代では、「稼げる企業(①)」が15.6%、「経常利益率の高い企業(②)」が15.9%、「自己資本比率の高い企業(③)」が14.8%であり、これら3つの企業が同程度の水準で分布している。

この傾向は、50歳代でも同様である。続いて、60歳代を見ると、「稼げる企業(①)」が17.8%であり、他の年齢と比べて、「稼げる企業(①)」の割合が最も多い。

このように、経営者の年代と企業の稼ぐ力には一定の関係性が見られ、企業が稼ぐ力を維持していくためには、適切なタイミングでの、経営者の新陳代謝が必要であると考えられる、とあります。

うすうす感じていましたが、このように出ると驚きますね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

情報化投資と利益の関係は??

2017年03月29日 04時55分46秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)405ページ「第 2-6-10 図 対売上高能力開発費割合の推移」をみましたが、今日は407ページ「第 2-6-11 図 対売上高情報化投資割合の推移」をみます。

下図から情報化投資割合について確認すると、全産業では2006年から2007年にかけては、「経常利益率の高い企業(②)」が高い水準に位置していたが、2008年以降は、「稼げる企業(①)」が高い水準に位置していることが分かります。

この結果について白書は、「自己資本比率の高い企業(③)」は、0.06%程度の水準で推移していることが分かる。

製造業に着目すると、「稼げる企業(①)」が高い水準にあるものの、総じて、割合が減少していることが見て取れる。

「自己資本比率の高い企業(③)」は、「稼げる企業(①)」の次に位置していることから、他の投資と比べると、情報化投資に対しては比較的積極的な傾向にあることが推察される。

非製造業を見ると、2006年から2007年にかけては「自己資本比率の高い企業(③)」が高い水準にあったが、その後、減少傾向にある。

「稼げる企業(①)」に着目すると、2007年以降、微増傾向にあり、他の投資同様、情報化投資についても積極的な傾向にある。

加えて、製造業と比較すると、売上高に対する割合も高い傾向にある。

また、「経常利益率の高い企業(②)」を見てみると、0.07%程度の水準で推移していることが分かる、とあります。

製造業の割合が低いというところが興味深く、納得できる結果ですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

稼ぐ企業と能力開発費の関係は??

2017年03月28日 04時56分52秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)403ページ「第 2-6-9 図 対売上高固定資産取得額割合の推移」をみましたが、今日は405ページ「第 2-6-10 図 対売上高能力開発費割合の推移」をみます。

下図から売上高に対する能力開発費の割合を見ると、全産業では、全体的には、各分類において差は顕著ではないものの、「稼げる企業(①)」が高い水準にあることが見て取れます。

この結果について白書は、製造業について見てみると、2009年から2012年までは、「自己資本比率の高い企業(③)」が「稼げる企業(①)」よりも高い水準にあり、人材育成に対する意識が高いことが示唆されるものの、2012年から2013年にかけては割合が減少している。

他方で、「稼げる企業(①)」については、能力開発費は上昇傾向にあり、人材育成という側面からも投資に対して積極的な傾向にあることが考えられる。

非製造業では、「稼げる企業(①)」が高い水準にあり、次いで「経常利益率の高い企業(②)」となっている。

「自己資本比率の高い企業(③)」は、「経常利益率の高い企業(②)」よりも低い位置にあり、人材育成への積極性も課題の一つであると考えられる。

他方で、非製造業の能力開発費の傾向を製造業と比較してみると、「稼げる企業(①)」と「経常利益率の高い企業(②)」は高い割合にあることから、非製造業の方が人材育成に対して積極的な姿勢であることがうかがえる、とあります。

経営者になると能力開発費を計上するのは非常に勇気がいる決断なので、こういう結果になることは良いことですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

設備投資で儲かる企業になる!

2017年03月27日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)401ページ「第 2-6-8 図 自己資本比率の推移」をみましたが、今日は403ページ「第 2-6-9 図 対売上高固定資産取得額割合の推移」をみます。

下図から固定資産の取得状況について見ていくと、全産業では、「稼げる企業(①)」は「自己資本比率の高い企業(③)」に比べて、固定資産取得額割合が高くなっており、固定資産に対する投資に積極的な傾向にあると考えられます。

この結果について白書は、「経常利益率の高い企業(②)」も高い水準にあり、「稼げる企業(①)」と同様に、固定資産に対する投資に積極的な傾向にあるといえる。

次に、産業別で見てみると、製造業では、「稼げる企業(①)」が高い水準に位置していることが分かる。

「自己資本比率の高い企業(③)」は、「経常利益率の高い企業(②)」とほぼ同水準で推移しており、稼げる企業ほど、投資により積極的な傾向にあると考えられる。

非製造業を見ると、「経常利益率の高い企業(②)」が高い水準に位置している一方で、「稼げる企業(①)」と「自己資本比率の高い企業(③)」を比較すると、「稼げる企業(①)」の方が高い水準にあり、投資に積極的な傾向にあると考えられる。

非製造業では、収益力が高い企業ほど、投資に積極的な傾向にあることが見て取れ、非製造業においても、製造業ほどではないものの、収益力が高い企業ほど投資に積極的な傾向にある。

このことから、企業の稼ぐ力と投資への積極性には一定の関係があることが推察される、とあります。

納得の結果ですが、中には、高価な機械を買ったのは良いが、使いこなしていない。工場が狭くなって生産性が悪化したという話もあります。

設備投資は十分に検討した方がいいですよね~!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

稼ぐ企業は自己資本比率が高いのか?

2017年03月26日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)399ページ「第 2-6-7 図 一人当たり売上高平均値の推移」をみましたが、今日は401ページ「第 2-6-8 図 自己資本比率の推移」をみます。

下図から自己資本比率の推移について見ていくと、「稼げる企業(①)」及び「自己資本比率の高い企業(③)」の自己資本比率と、「経常利益率の高い企業(②)」及び「その他の企業(④)」の差は拡大傾向にあることが見て取れます。

この結果について白書は、「稼げる企業(①)」と「自己資本比率の高い企業(③)」を比較すると、2004年から2006年までは、「自己資本比率の高い企業(③)」が、「稼げる企業(①)」を上回る傾向にあったが、2007年以降は、「稼げる企業(①)」と「自己資本比率の高い企業(③)」の水準が逆転し、「稼げる企業(①)」が「自己資本比率の高い企業(③)」を上回る傾向が続いている。

「経常利益率の高い企業(②)」と「その他の企業(④)」に着目すると、「経常利益率の高い企業(②)」は上昇傾向にある一方、「その他の企業(④)」は減少傾向にある。

業種別に見てみると、製造業においては、「経常利益率の高い企業(②)」は自己資本比率が上昇する傾向にある一方で、「その他の企業(④)」は減少傾向にあり、近年は、その差が拡大していることが分かる。

非製造業を見てみると、製造業ほどではないものの、「経常利益率の高い企業(②)」と「その他の企業(④)」の自己資本比率の差は拡大傾向にあることが見て取れる、とあります。

経常利益率が高いからといって、自己資本比率が高いとは限らないということですね。次に行きましょう~!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

一人当たり売上高が低い方が企業は儲かる!?

2017年03月25日 05時08分17秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)397ページ「第 2-6-6 図 売上高経常利益率の推移」をみましたが、今日は399ページ「第 2-6-7 図 一人当たり売上高平均値の推移」をみます。

下図から従業員一人当たり売上高平均値の推移を見ると、「稼げる企業(①)」は、最も低い水準で推移していることが分かります。

この結果について白書は、「自己資本比率の高い企業(③)」に着目すると、「その他の企業(④)」に次ぐ水準で推移していることが分かる。

ただし、経常利益率の推移と同様、2009年以降はやや減少傾向にある。

業種別に見ると、製造業では、「稼げる企業(①)」から「その他の企業(④)」の間であまり差がなく、2004年から2013年までの10年間においては、これらの企業間で同じような動きで推移している。

また、「自己資本比率の高い企業(③)」に着目すると、最も低い水準に位置する傾向にあることが分かる。

他方で、非製造業を見てみると、「稼げる企業(①)」と「その他の企業(④)」との間で、一人当たり売上高の差があることが見て取れ、「稼げる企業(①)」と「その他の企業(④)」の間には、約3,000万円/人の差があることも分かる。

「自己資本比率の高い企業(③)」は、全産業と同様、「その他の企業(④)」に次ぐ水準で推移しているが、2009年以降はやや減少傾向にあることが見て取れる、とあります。

一人当たり売上高が低い方が儲かる企業であるという点が興味深いですが、その理由が何となく分かるきがしますね!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

稼げる企業の経常利益率は??

2017年03月24日 05時37分42秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)395ページ「第 2-6-5 図 経常利益率、自己資本比率に基づいた中小企業の分類」をみましたが、今日は397ページ「第 2-6-6 図 売上高経常利益率の推移」をみます。

下図から売上高経常利益率の推移について全産業の推移を見ると、「稼げる企業(①)」は、高い水準で推移していることが分かります。

この結果について白書は、他方で、「自己資本比率の高い企業(③)」に着目すると、2004年から2009年にかけては、「経常利益率の高い企業(②)」と近い値で推移していたが、2010年以降は、「経常利益率の高い企業(②)」よりも低い値で推移しており、かつ、減少傾向にあることが見て取れる。

加えて、「稼げる企業(①)」と「自己資本比率の高い企業(③)」を比較すると、その差は拡大傾向にあることも分かる。

業種別に見ると、製造業では、「自己資本比率の高い企業(③)」は、2009年頃までは、「経常利益率の高い企業(②)」と同等の水準に位置していたが、2010年以降は、全産業の動きと同様、「稼げる企業(①)」や「自己資本比率の高い企業(③)」より低い値で推移しており、かつ、減少傾向にあることが見て取れる。

非製造業では、「稼げる企業(①)」の水準が相対的に高位置にあることが特徴の一つである。

他方で、「自己資本比率の高い企業(③)」を見ると、2004年から2013年までの10年間においては、「経常利益率の高い企業(②)」よりも低い位置で推移していることが分かる、とあります。

ま、数字を追っていくとこのような解説となるのは分かりますが、もう一歩踏み込んで欲しいですね。読み進んでいきましょう!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

稼げる企業、経営者は何を考えている??

2017年03月23日 04時31分22秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)394ページ「第 2-6-4 図 自己資本比率の分布」をみましたが、今日は395ページ「第 2-6-5 図 経常利益率、自己資本比率に基づいた中小企業の分類」をみます。

下図について白書は、経常利益率と自己資本比率の二つの指標をもとに考察すると、稼げる企業は、安定的に稼げている企業であるため、経常利益率及び自己資本比率が共に高い数値であることが考えられる、とあります。

このように、稼げる企業を経常利益率および自己資本比率が高い企業と定義すると、自己資本比率が高く経常利益率が低い企業は、現状は稼げる企業ほど収益力は高くないものの、今後成長するために、資金調達に向けた安定性がある企業といえる。

そこで、本項の分析では、大企業の平均の経常利益率と自己資本比率を基準として用いることで、中小企業を四つに分類することとしたい、とあります。

これを踏まえ、上図について白書は、稼げる企業は①に位置する企業であり、潜在的成長可能性の高い企業は②や③に位置する企業であるということができる。

本項においては、第 2-6-5図に示す四つの分類に基づき、それぞれに位置する企業の財務的な特徴や経営者の考え方の違い等を分析していく。

なお、以降では特に断りがない限り、①の企業を「稼げる企業」、②の企業を「経常利益率の高い企業」、③の企業を「自己資本比率の高い企業」、そして、④の企業を「その他の企業」と定義し、分析を進めることとする!

経営者と話をしていると、稼げる企業の経営者の考え方は、何となく特徴があるような気がしますが、うまく言えないので、面白そうですね。読み進んでいきましょう!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

自己資本比率はどれくらいですか??

2017年03月22日 05時21分28秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)392ページ「第 2-6-3 図 売上高経常利益率の分布」をみましたが、今日は394ページ「第 2-6-4 図 自己資本比率の分布」をみます。

下図から、自己資本比率の分布を見ると、中小企業の自己資本比率の平均は39.5%である一方、大企業の平均は41.7%であり、中小企業の自己資本比率の平均は大企業を下回っているが、あまり差はないことが分かります。

産業別に見ると、製造業では、中小企業の平均値は40.7%、大企業の平均値は49.5%となっている一方で、非製造業では、中小企業が38.0%、大企業が37.9%となっている。

製造業では、中小企業と大企業の間に差が見られるが、非製造業では、中小企業と大企業の間にほとんど差がないことが分かる。

また、大企業の平均を上回る中小企業は、全産業で47.1%、製造業で39.6%、非製造業では、48.7%存在している。

これらを踏まえ白書は、第 2-6-2図、第 2-6-3図及び第 2-6-4図の結果から、総じて、中小企業の収益力や自己資本比率は大企業の平均よりも低い水準であるものの、中小企業の中には、大企業と同等若しくは大企業を上回るような稼ぐ力と投資余力をもった企業が存在することが分かった、とあります。

白書の通り、私のクライアントの中にも驚くような高収益企業がいます。これらを踏まえ、白書はどのように展開していくのでしょうか。明日から見ていきます!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

中小企業の売上高経常利益率はどれくらいか?

2017年03月21日 04時48分56秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)390ページ「第 2-6-2 図 一人当たり売上高の分布」をみましたが、今日は392ページ「第 2-6-3 図 売上高経常利益率の分布」をみます。

下図から売上高経常利益率の分布を確認すると、全産業では、中小企業の売上高経常利益率の平均値は3.48%である一方、大企業の平均値は4.34%であることが分かります。

この結果について白書は、売上高経常利益率のマイナス部分では、中小企業の割合が高く、プラス部分では、大企業の割合が高くなる。

産業別に見ると、製造業では、中小企業の平均値は3.74%であり、大企業の平均値は5.84%である。

また、非製造業においては、中小企業の平均値が3.14%であり、大企業の平均値が3.62%である。

このことから、非製造業では、製造業と比較すると中小企業と大企業の平均値の差は小さいが、総じて、中小企業の売上高経常利益率の平均は大企業を下回っていることが分かる。

他方で、大企業の平均を上回る中小企業が、全産業においては32.3%、 製造業では、27.1%、非製造業では33.0%存在していることも分かる、とあります。

そろそろ決算を迎える方が多いと思いますが、利益の額に迷ったら、この率を参考にすると良いのではないでしょうか!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

中小企業の一人当たり売上高の平均は??

2017年03月20日 06時05分32秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)389ページ「第 2-6-1 図 成長企業の類型化の概念図」をみましたが、今日は390ページ「第 2-6-2 図 一人当たり売上高の分布」をみます。

下図から中小企業における一人当たり売上高を見ていくと、中小企業は45百万円である一方、大企業の平均は80百万円であり、中小企業の一人当たり売上高の平均は、大企業を下回っていることが分かります。

この結果について白書は、産業別で見ると、製造業では中小企業の平均が32百万円、大企業の平均が62百万円であり、非製造業では中小企業の平均が62百万円、大企業の平均が、88百万円となっている。

産業別に見ても、中小企業と大企業の間には開きがあることが分かる。

他方、大企業の平均を上回る中小企業も存在しており、具体的には、産業全体では10.9%、製造業では7.9%、非製造業では16.6%の中小企業が大企業の平均値を上回っている、とあります。

製造業においては中小企業が大企業を上回る企業が多いというのが、日本のものづくりのレベルの高さを感じさせますね!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

中小企業の分類の考え方とは?

2017年03月19日 05時38分29秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)385ページ「第 2-5-100 図 認定支援機関の連携先」をみましたが、今日は389ページ「第 2-6-1 図 成長企業の類型化の概念図」をみます。

下図について白書は、中小企業の分類の考え方を示したものが第 2-6-1図である。

収益力が高く稼げる企業を頂点とし、その次に潜在的成長可能性の高い企業が位置する。

収益力や成長性の向上ということを課題とした場合に、これらの企業の間には、成長への制約要因が存在していることが考えられる。

この制約要因の一つとして考えられるのが、企業の投資行動である。

企業が持続的に発展し、収益力を高めていくためには、中長期的な視野に基づき個々の企業に見合った投資を行い、企業の成長基盤を整えていく必要がある。

以上を踏まえ本項では、まず、中小企業の稼ぐ力を概観し、中小企業の中には大企業を上回る収益力を持つ企業が一定数存在することを示す。

次に、収益力を示す指標として売上高経常利益率を、また、投資調達余力を示す指標として自己資本比率を取り上げ、中小企業を収益力や投資調達余力の高さから分類することを試みる。

そして、各分類の収益力の推移や投資行動の推移を概観する、とあります。

白書は、中小企業診断士等は、自らとは異なる属性の認定支援機関との連携が中心となっている。

今年の白書の中心テーマに近づいてきた感じがありますね。読み進んでいきましょう!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

中小企業診断士はプロジェクトリーダーである!

2017年03月18日 05時58分52秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)384ページ「第 2-5-99 図 認定支援機関の連携状況」をみましたが、今日は385ページ「第 2-5-100 図 認定支援機関の連携先」をみます。

下図から連携を行っている他の認定支援機関や外部支援機関における主要な連携先を見ると、金融機関や中小企業団体等は、自らとは異なる属性の認定支援機関との連携が活発であり、また、その専門性や地域性との関連性が高い外部の支援機関との連携が強いことが分かります。

白書は、中小企業診断士等は、自らとは異なる属性の認定支援機関との連携が中心となっている。

税理士等は、金融機関との連携が極めて強いが、他の認定支援機関や他の外部支援機関との連携は弱い傾向にあるといえる、とあります。

確かに、中小企業診断士である私は、現場において、参加される方の強みを引き出し、それをとりまとめるプロジェクトリーダーであることが期待されていると感じていますね!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

税理士は連携が弱い傾向にある??

2017年03月17日 05時46分00秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)383ページ「第 2-5-97 図 認定支援機関による経営革新・異分野連携の実施状況」をみましたが、今日は384ページ「第 2-5-99 図 認定支援機関の連携状況」をみます。

下図から認定支援機関の連携状況について見ると、まず、認定支援機関が企業に支援を実施する際の、他の認定支援機関や外部の支援機関との連携状況を見ると、金融機関、中小企業支援団体等、中小企業診断士等は9割を超える割合で連携を行っているが、税理士等では6割半ばと、連携がやや弱い傾向にあることが分かります。

私も税理士さんと連携する機会はないので、この結果はよく分からないのですが、より連携を深められるように働きかけていかないといけませんね!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆