おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション ”フリーランス診断士”の長岡 力(ながおかつとむ)です。
今日も『独立系フリーランスが苦手とする”お金”をテーマとするブログ』を読んでいただき、ありがとうございます。
このブログは、我々フリーランスが個人と事業の両面において不安を抱えている”お金”をテーマに、
中小企業診断士・FP技能士として私自らが人柱になり、知り得た情報を不定期で発信していきます。
・株式会社や合同会社等の法人を設立した小規模企業経営者の方
・会社や組織等から仕事を受けている個人事業主の方
・定年退職者や主婦等でお仕事をされている方
・これから独立を考えている方
等々、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る”独立系フリーランス”を読者として想定しています。
【過去の投稿】
第1回:「独立系フリーランスが苦手とする”お金”をテーマとするブログを始めます!
第2回:「お金に関する10の質問」
第3回:「フリーランスの現状について知る!」
第4回:「フリーランスの年収はいくらなのか??」
第5回:「フリーランスは給料を貰えるのか??」
第6回:「報酬の源泉は売上高と利益である!!」
第7回:「フリーランス、利益はいくらにすべきか??」
第8回:「フリーランスは経理も自分でやろう!!」
第9回:「フリーランスは管理不能費を操れ!!」
第10回:「フリーランスは損益分岐点売上高を意識する!!」
第11回:「フリーランスが直面する5+5のリスク!!」
前回は、フリーランスが直面する可能性が高いリスクについて、5+5の切り口で検討してみました。
このリスクを踏まえ、現在でも創業を予定されているフリーランスの方から相談を受けることがしばしばあります。
要するに、自分が策定した事業計画の中身について、専門家から第三者の意見が欲しいという主旨です。
中小企業診断士としては、その計画書が正しくSWOT分析されているかを重点的にみます。
SWOT分析とは、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで取り巻く環境を要因分析することです。この説明はネットに多くあるのでここでは割愛しますが、起業・創業の計画には、このSWOT分析の視点が欠かせません。
が、実際の事業活動は事前の計画通りに行くとは限らず、例えば、機会が消失してしまう!予期せぬ脅威が発生する!ことは現実にはあり得ることです。
例えば、駅前のラーメン屋。
この店を例にSWOT分析すると、多くの競合店という【脅威】はあったとしても、店前通行量と居抜き物件という【機会】に加え、店主の腕という【強み】が、高い家賃という【弱み】を克服していくのでしょう。事業計画としては要件は満たすと思います。
ですが、実際には、駅前の再開発工事の影響で店前通行量が激減する、人気のラーメン屋が近くに出店する・・・等があり、当初の事業計画が異なってしまい、このラーメン屋さんが生き残る確率は極めて低く、季節が変わる頃にその店の前を通ると「都合により・・・」という張り紙。。。心当たりがあるのではないでしょうか。
SWOT分析は非常に重要です。ですが、フリーランスが事業を行うには、事業開始前に、まず、己を知ることが大事なのです!!
経営者とヒアリングしていると、自分のことを一方的に話しまくる方がいます。こういう方は自分の経営に【弱み】を強く感じている気がします。逆に、あまりしゃべってくれない経営者は自社の【強み】を意識していない、できて当然と捉えている方が多いように感じます。両者とも聞き出すことは難しいのですが、私は、経営者と話をする際には、SWOT分析を念頭において、この4つの事象を埋めるようにヒアリングしていきます。よって、フリーランスの方が自分の経営戦略を考える際には、SWOT分析の視点で書き出していくと目指すべき方向性が見いだせるかもしれませんね。
ラーメン屋の話を書きましたが、仕事柄、地方の美味しい店に連れて行っていただけることがあります。経営者から直接話を聞ける上、美味しい食事もいただける!まさに天職~!!と感じる瞬間です。下の写真は先日訪問した「榛名十文字ミートの肉うどん」。開業当初、アクセスが悪く、ここにお店を作るとは~??と驚きましたが、今では行列必至の名店です。SWOT分析では今の成功が読み取れない事例だと思いますね。
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採択される「持続化補助金」の書き方について
持続化補助金の書き方を、全11回でまとめてみました。是非、参考にしてみてください!