中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

M&Aが上手くいかなかった理由とは??

2018年08月31日 05時32分42秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」335ページ「第 2-6-35 図 相手先を見付けたきっかけ別に見た、M & A 後の統合の過程における課題」をみましたが、今日は337ページ「コラム2-6-6 M&Aを検討したものの、実施しなかった企業の実態」をみます。

下図から、過去に M & Aを検討した者の検討・交渉状況について見てみると、実際に交渉に至った者の割合は24.4%に過ぎず、具体的な交渉に至らなかった者が大半であることが分かります。

M & Aを検討したが、具体的な交渉に至らなかった理由を見ると、「判断材料としての情報が不足していた」や「効果がよく分からなかった」といった実施の判断をするに至らなかった者が多く、次いで「相手先が見付からなかった」が続いていることが分かります。

この結果について白書は、「判断材料としての情報が不足していた」や「効果がよく分からなかった」という点は、実施企業のマッチング時の課題と共通しており、こうしたマッチング時の情報収集が円滑にできるようにすることが M &A の実施を推進していく上で重要な課題といえる、とあります。

何にでも言えることかと思いますが、成功話よりも失敗した人や苦労した人から聞く話の方が学ぶことが多いですよね。支援者はマッチング時の情報収集にポイントをおいた方が良さそうですね~!

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M&A後の統合の過程における課題とは??

2018年08月30日 05時01分07秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」334ページ「第 2-6-33 図 相手先を見付けたきっかけ別に見た、M & A の交渉時の課題」をみましたが、今日は335ページ「第 2-6-35 図 相手先を見付けたきっかけ別に見た、M & A 後の統合の過程における課題」をみます。

下図から、M&A後の統合の過程における課題について相手先を見付けたきっかけ別に見ていくと、「企業文化・組織風土の融合」が最も多く、次いで「相手先の従業員のモチベーション向上」が多いことが分かります。

また、「相手先の従業員のモチベーションの向上」については、「自社で相手先を見付けた」という企業では課題と回答する割合が他に比べて低くなっており、これについて白書は、相手先の従業員にとっては、買い手側からがきっかけとなったM&Aのため、「売られた」と感じにくいことがモチベーションの低下を抑制していると推察される、とあります。

最後に、こうしたM&Aを実際に実施した上での課題については、より具体的に見ていくと下記の点が挙げられ、企業文化や組織風土の融合に苦心していることがうかがえます。

この結果について白書は、経営の統合に時間が掛かるという事項は、共通して見られる、とあります。

文化・風土、そして、相手先従業員のもティベーションが課題となるのは想定できることなので、ここには十分に留意した方が良いということですね!

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M&Aの交渉時の課題とその時の相談相手は??

2018年08月29日 05時09分36秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」333ページ「第 2-6-32 図 相手先を見付けたきっかけ別に見た、M & A のマッチング時の課題」をみましたが、今日は334ページ「第 2-6-33 図 相手先を見付けたきっかけ別に見た、M & A の交渉時の課題」をみます。

下図から、M&Aの交渉時の課題について相手先を見付けたきっかけ別に見ていくと、共通して最も多いのは「買収金額の折り合い」で、特に「第三者から相手先を紹介された」、「相手先を直接売り込まれた」と回答した企業で顕著であることが分かります。

他方で、「自社で相手先を見付けた」と回答した者では、「簿外債務等のリスクの存在」を挙げる者が他に比べて多いことが分かります。

次に、M&Aの交渉時の相談相手について相手先を見付けたきっかけ別に見ると、「第三者から相手先を紹介された」と回答した者では、第 2-6-17図によると「金融機関」や「専門仲介機関」、「他社(仕入先・協力会社)」といった相手先を紹介された第三者の上位が多く、そのまま交渉時の相談相手となっている傾向があり、また、「相手先を直接売り込まれた」、「自社で相手先を見付けた」と回答した企業では、「公認会計士・税理士」に相談している傾向が顕著であることが分かります。

他方で「相談相手はいない」と回答する企業の割合も高く、この結果について白書は、このよう相手先とのM&A実施を直接交渉する場合に、相談相手がいないことも課題になっていると推察される。交渉時においても、「公認会計士・税理士」や「弁護士」といった士業専門家や金融機関といった周囲の支援機関の役割が重要といえる、とあります。

いわば「仲人」とも呼べる存在が成否の鍵を握るという訳ですね。これも納得ですね!

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M&Aのマッチング時の課題とは??

2018年08月28日 04時49分13秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」332ページ「第 2-6-30 図 M & A の実行フロー 」をみましたが、今日は333ページ「第 2-6-32 図 相手先を見付けたきっかけ別に見た、M & A のマッチング時の課題」をみます。

下図から、相手先を見付けたきっかけ別にM&Aのマッチング時の課題を見ると、共通して最も多いのは「判断材料としての情報が不足していた」で、特に「相手先を直接売り込まれた」と回答した企業で顕著であり、他方で、「第三者から相手先を紹介された」と回答した者では、「仲介等の手数料が高かった」を挙げる者が他に比べて多いことが分かります。

この結果について白書は、第三者の介在によりマッチングや交渉が円滑になる一方で、買い手企業の中には手数料負担を課題として挙げる者もいると考えられる、とあります。

M&Aでは金融機関が中心的な窓口のように期待されていますが、確かに、金融機関が行う場合には、それ相当の手数料が求められますよね。この費用を高いとみるか、安いとみるか?ですよね。。。

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M&Aの実行フローとは??

2018年08月27日 04時32分45秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」327ページ「第 2-6-29 図 M & A の実施状況と業績推移」をみましたが、今日は332ページ「第 2-6-30 図 M & A の実行フロー 」をみます。

白書は、一般的なM&Aの実行フローについて、した図の通り、M&Aの実行段階を「マッチング時」、「交渉時」、「統合時」に分けて見ています。

また、仲介者・アドバイザーとは、中小企業のM&Aを支援する機関であり、民間のM&A専門仲介機関や、金融機関、士業専門家等が存在する。

その担う業務は、相手先企業のマッチングから行う場合もあれば、デユーデリジェンスや契約締結等の特定の業務に特化している場合もあり、その関わり方は様々である。また、両者の違いは、仲介契約が買い手・売り手双方と契約するのに対して、アドバイザリー契約が買い手企業・売り手企業の片方と契約を結ぶ点である、とあります。

M&Aではデユーデリジェンスという言葉が頻繁に出てきます。デユーデリジェンスとは、事業の資産価値や収益性、リスク等を精査するために実施する事業調査をいう。調査項目は、一般的に資産、負債等に関する財務査定、定款や契約内容等に関する法務調査、企業組織や生産・販売等に関する事業調査等から構成される。事業の資産価値や収益性、リスク等を精査するために実施する事業調査をいう、とあります。

結局は、人間同士のマッチングなので、実際にはこのステップを行ったり来たりするのでしょうね。

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M&Aを行うと、売上高と利益は増加する!!

2018年08月26日 04時25分53秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」326ページ「第 2-6-27 図 M & A 実施後の満足度別に見た、M & A 実施の具体的効果」をみましたが、今日は327ページ「第 2-6-29 図 M & A の実施状況と業績推移」をみます。

下図から直近3年間の売上高(実績)について、M&Aの実施状況別に見ると、「実施をした」企業では、「増加傾向」と回答した割合が実施していない企業に比べて高いことが分かります。次に、直近3年間の経常利益(実績)について、M&Aの実施状況別に見ると、こちらも「実施をした」という企業の方が、実施していない企業に比べて、「増加傾向」と回答した割合が高いことが分かります。

M&Aを行って売上高と利益が増加しないということはないので、これは予想通りですね。とはいえ、良い話ばかりではないはずです。読み進んでいきます!!

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M&Aを実施する具体的な効果とは?

2018年08月25日 05時08分24秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」325ページ「第 2-6-25 図 M & A 実施後の総合的な満足度」をみましたが、今日は326ページ「第 2-6-27 図 M & A 実施後の満足度別に見た、M & A 実施の具体的効果」をみます。

下図からM&A実施後の満足度別に、M&A実施の具体的効果を見ていくと、「期待どおり、期待以上の満足度」の企業では、「商圏の拡大による売上・利益の増加」や「商品・サービスの拡充
による売上・利益の増加」といった売上・利益面の向上を通じ、付加価値向上を実感している割合が「期待を下回る満足度」の企業よりも高いことが分かります。

また、効率化の観点では、「期待どおり、期待以上の満足度」の企業では「間接部門の合理化」を実感している一方、「期待を下回る満足度」の企業では「拠点の統廃合による効率化」を感じている割合が高いことが分かります。

また、M&Aの実施上での効果についてより具体的に見ていくと、下記の点が挙げられています。

この結果について白書は、事業規模や事業領域拡大による売上・利益の向上のほかに、人材交流による新たな気付きを効果に挙げる企業も見られる、とあります。

商圏や商品・サービスを目指してのM&Aとはいえ、このような効果が実際に得られると、経営者としては本当にうれしいでしょうね。

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M&Aの満足度を下げる理由とは??

2018年08月24日 05時36分52秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」324ページ「第 2-6-24 図 親会社なしから親会社ありとなった企業の労働生産性」をみましたが、今日は325ページ「第 2-6-25 図 M & A 実施後の総合的な満足度」をみます。

下図からM&Aを実施した後の総合的な満足度について見てみると、「期待を大きく上回っている」、「期待をやや上回っている」、「ほぼ期待どおり」と回答した割合は計68.3%であり、多く
の企業が肯定的に評価していることが分かります。

次に、満足度が期待を下回った企業においては、その理由を見ると、「相乗効果が出なかった」を挙げる者が最も多く44.7%を占めていることが分かります。

この結果について白書は、期待した効果を発揮する上では、事業間のシナジーを発揮していく点が重要といえる、とあります。

満足している企業においても、期待を下回った理由のいくつかは該当するのではないでしょうか。この下回る理由を十分に抑えておいて、意識したM&Aが成功の鍵になるということかもしれませんね。

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親会社があると労働生産性は高まる!!

2018年08月23日 05時00分41秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」323ページ「第 2-6-21 図 事業譲受実施企業と非実施企業の労働生産性」をみましたが、今日は324ページ「第 2-6-24 図 親会社なしから親会社ありとなった企業の労働生産性」をみます。

下図から親会社なしと回答していた企業が2010年度に親会社ありとなった企業と、2006~2015年度の間親会社なしと回答していた企業とで労働生産性の推移の違いを見ると、2010年度に親会社ありとなった企業の方がそうでない企業に比べて労働生産性が向上していることが分かります。

ここまでを踏まえ、白書は、株式譲渡の場合においても買収企業・被買収企業の一体で見た場合、労働生産性の向上を実現していることが推察される、とあります。

子を見る親の役割が成長を促進させたということなのでしょうね。結果からみれば当然のことかと思いますが、これを検証した白書はさすがですね~!!

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「事業譲受」、「吸収合併」、「買収」。どれを選択すれば生産性が上がるのか??

2018年08月22日 04時41分16秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」322ページ「第 2-6-20 図 企業再編行動実施企業と非実施企業の労働生産性」をみましたが、今日は323ページ「第 2-6-21 図 事業譲受実施企業と非実施企業の労働生産性」をみます。

下図から事業譲受の実施企業と非実施企業での労働生産性の推移について見てみると、事業譲受実施企業の労働生産性は非実施企業に比べて向上していることが分かります。

次に、吸収合併の実施企業と非実施企業での労働生産性の推移について見てみると、こちらも吸収合併実施企業の労働生産性が非実施企業に比べて向上していることが分かります。

最後に、買収による子会社の増加の有無別に労働生産性の推移について見てみると、こちらは、買収の有無による労働生産性の向上はそこまで顕著には見られないことが分かります。

M&Aの方法によっては生産性の向上に差が出るということですね。読み進んでいきます!!

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自社の事業再編をしていますか??

2018年08月21日 04時55分39秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」318ページ「コラム 2-6-5 ①図 金融機関から受けたことがある経営支援サービスと金融機関に期待する経営支援サービス」をみましたが、今日は322ページ「第 2-6-20 図 企業再編行動実施企業と非実施企業の労働生産性」をみます。

下図から、「事業譲受」、「吸収合併」、「買収による子会社増」を企業再編行動とし、2010年度における企業再編行動の実施有無別に労働生産性の推移を見ると、企業再編行動を実施している企業の方が労働生産性を向上させていることが分かります。

大企業にいると再編は定期的で計画的ですが、中小企業ではそうはいかないのではないでしょうか。白書は、、「事業譲受」、「吸収合併」、「買収による子会社増」毎に労働生産性の推移をを見ていくようです。明日から詳しく見ていきます!

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地域金融機関はM&A支援を行っている!!

2018年08月20日 05時00分43秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」316ページ「コラム 2-6-4 ①図 廃業企業等からの経営資源の引継ぎの有無」をみましたが、今日は318ページ「コラム 2-6-5 ①図 金融機関から受けたことがある経営支援サービスと金融機関に期待する経営支援サービス」をみます。

下図の通り、「事業承継、M&A支援」について金融機関から受けたことがあるという割合は 19.5%であり、金融機関に期待する経営支援サービスとしては 25.0%と3 番目に多い割合となっていることが分かります。

こうしたことからも、中小企業が「事業承継、M & A 支援」を金融機関に期待していることが分かります。

これを踏まえ、実際に金融機関の支援はどの程度行われているかを、はじめに、地方銀行の事業承継の相談受付件数について見てみると、直近の 2016 年度では 2012 年度に比べて、2.6 倍になっており、積極的に対応していることが分かります。

次に、信用金庫の M & A 支援実績について見てみると、2016 年度では 2009 年度に比べて約 10 倍となっており、積極的に支援を行っていることが分かります。

M&Aに関する相談は、まず金融機関であるということが感じ取れますね。事業承継セミナーを開催する場合の参考になりますね!

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廃業企業を引き継ぎますか?

2018年08月19日 05時43分33秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」314ページ「第 2-6-18 図 M & A の相手先の経営者年齢」をみましたが、今日は316ページ「コラム 2-6-4 ①図 廃業企業等からの経営資源の引継ぎの有無」をみます。

下図から、廃業企業等からの経営資源の引継ぎの有無について見ると、中小企業で廃業企業等から経営資源を引き継いだことがある企業は 19.8%であり、「引き継いだことはないが、関心がある」と合わせると半数を超えることが分かります。

次に、廃業企業等から引き継いでも良いと考える経営資源について見ると、「従業員」が 65.4%と最も多く、「顧客・販売先」が 62.0%で続くことが分かります。

この結果について白書は、人手不足を背景に従業員を引き継ぎたいと考える企業が多いと推察される。廃業を考えている小規模事業者の中には、廃業に際して自社の事業や資産を他者に譲りたいと考えている経営者もいる。M&Aに限らず、こうした廃業企業等の経営資源を引き継がれていくようにマッチングを図ることが重要である、とあります。

脚注に廃業を考えている小規模事業者のうち、小規模法人の経営者の 26.3%で「譲りたいと思う」または「できれば譲りたいと思う」と回答しており、個人事業者でも 16.4%が同様に回答している、とあります。

従業員のことを考えると、廃業という選択肢は取りづらいので、マッチングにより解消が図れるようになることは本当に素晴らしいことですよね。

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M&Aの主役は60歳以上である!!

2018年08月18日 04時39分37秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」313ページ「第 2-6-17 図 M & A の相手先を見付けたきっかけ」をみましたが、今日は314ページ「第 2-6-18 図 M & A の相手先の経営者年齢」をみます。

下図からM&Aの相手先の経営者年齢について見ていくと、「60歳代」が48.5%と最も多く、「70歳以上」と合わせると67.2%を占めていることが分かります。

次に、この相手先の経営者年齢別に、相手先のM&Aの目的を見ていくと、相手先経営者の年齢が「60歳代」や「70歳以上」の場合、「事業の承継」を目的とする割合が最も高くなっていることが分かります。

この結果について白書は、経営者が高齢となり、後継者不在の企業でM&Aが活用されていることがうかがわれる。他方、経営者年齢が「40歳代以下」の場合は、「事業の成長・発展」を目的としてM&Aを行う割合が他の年代よりも高くなっており、事業承継ではなく企業の成長戦略としてM&Aが活用されていることがうかがえる、とあります。

ここまで見たとおり、M&Aはこれまであまり関係がないような感じがありましたが、実際には身近で実施されており、今後もさらに増加するような感じを受けますね。よって、専門家としてもこのあたりの基礎知識は十分に習得しておかないといけないということなのでしょうね。

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M&Aの相手先を見つけたいなら・・・

2018年08月17日 05時18分02秒 | 2018年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2018年版「中小企業白書」312ページ「第 2-6-15 図 M & A 資金の調達方法」をみましたが、今日は313ページ「第 2-6-17 図 M & A の相手先を見付けたきっかけ」をみます。

下図からM&Aの相手先を見付けたきっかけについて見ていくと、「第三者から相手先を紹介された」という割合が42.3%を占めており、その内訳を見ていくと、「金融機関」や「他社(仕入先・協力会社)」、「専門仲介機関」が多いことが見て取れます。

他方で、「相手先から直接売り込まれた」という企業も30.2%おり、「自社で相手先を見付けた」という企業と合わせると、相対でのM&Aの実施も多いことが分かります。

このグラフからも分かる通り、M&Aに関する情報は金融機関が圧倒的なんでしょうね。ですので、まずは、金融機関に相談に行くのも一つの選択肢かもしれませんね!!

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