おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は「平成25年度観光白書」の142ページの「観光庁が取りまとめる観光統計」をみましたが、今日は142ページの「観光入込客統計に関する共通基準」をみていきます。
地域活性化を図る際に、その地域の観光客は重要な指標の一つとなります。
しかしながら、各都道府県の観光入込客統計は、各都道府県独自の手法により調査・集計されており、集計結果についても、年度集計と暦年集計の違いや、実人数と延べ人数の違いがあるなど、各都道府県の発表するデータ間での比較ができませんでした。
そこで、観光庁では、観光入込客数や観光消費額を、訪問目的別(観光/ビジネス)や発地別(県内/県外/外国人)に、地域間で比較することが可能な形で把握するための共通基準を策定し、各都道府県に導入を働きかけてきたのが、この「観光入込客統計」です。
共通基準に基づく観光入込客統計が開始されたことで、今後は、地域間で観光に関する現状や動向を比較することができるようになるほか、各地域において観光振興に関する戦略や施策を立案する際の基礎として活用していくことが可能になります。
観光入込客統計とは、平成21年12月に策定した「観光入込客統計に関する共通基準」に基づき都道府県が調査を実施し、整理した「観光入込客統計調査データ共有様式」を観光庁でとりまとめ、全国集計したものです。
これまでの経緯をみると、平成22年度の試験調査、平成23年度の予備調査を踏まえて、平成24年度は、904地域、約9万事業所を対象に本格調査を実施しており、平成25年度に、順次調査結果の集計・公表を行っていくとあります。
そこで、24年度の本格調査結果をみると、集計中の府県が6もあり、足並みが揃っていないことも感じ取れます。
また各県の合計は市町村のそれであり、市町村の合計は主要観光地等集計地点のそれであるという根拠が、実際には把握しづらいという問題点があることから、全国統一するのであれば、この辺りの集計基準も統一して欲しいものです。
ということで、本日で58日に亘った「平成25年度観光白書」は終了です。
「観光白書」はこれで3年になりますが、3年前に比べて、内容が充実し、読み応えが出てきたと思います。
しかしながら、現状の白書は事実認識にとどまっているので、仮説を設定しそれを検証するところまで踏み込んで貰えると、より有益な資料になると思います。
毎日、非常に多くの方にご愛読いただいていることに感謝申し上げ、本年最後のブログとさせていただきます。
皆さま、よいお年をお迎えください!
昨日は「平成25年度観光白書」の142ページの「観光庁が取りまとめる観光統計」をみましたが、今日は142ページの「観光入込客統計に関する共通基準」をみていきます。
地域活性化を図る際に、その地域の観光客は重要な指標の一つとなります。
しかしながら、各都道府県の観光入込客統計は、各都道府県独自の手法により調査・集計されており、集計結果についても、年度集計と暦年集計の違いや、実人数と延べ人数の違いがあるなど、各都道府県の発表するデータ間での比較ができませんでした。
そこで、観光庁では、観光入込客数や観光消費額を、訪問目的別(観光/ビジネス)や発地別(県内/県外/外国人)に、地域間で比較することが可能な形で把握するための共通基準を策定し、各都道府県に導入を働きかけてきたのが、この「観光入込客統計」です。
共通基準に基づく観光入込客統計が開始されたことで、今後は、地域間で観光に関する現状や動向を比較することができるようになるほか、各地域において観光振興に関する戦略や施策を立案する際の基礎として活用していくことが可能になります。
観光入込客統計とは、平成21年12月に策定した「観光入込客統計に関する共通基準」に基づき都道府県が調査を実施し、整理した「観光入込客統計調査データ共有様式」を観光庁でとりまとめ、全国集計したものです。
これまでの経緯をみると、平成22年度の試験調査、平成23年度の予備調査を踏まえて、平成24年度は、904地域、約9万事業所を対象に本格調査を実施しており、平成25年度に、順次調査結果の集計・公表を行っていくとあります。
そこで、24年度の本格調査結果をみると、集計中の府県が6もあり、足並みが揃っていないことも感じ取れます。
また各県の合計は市町村のそれであり、市町村の合計は主要観光地等集計地点のそれであるという根拠が、実際には把握しづらいという問題点があることから、全国統一するのであれば、この辺りの集計基準も統一して欲しいものです。
ということで、本日で58日に亘った「平成25年度観光白書」は終了です。
「観光白書」はこれで3年になりますが、3年前に比べて、内容が充実し、読み応えが出てきたと思います。
しかしながら、現状の白書は事実認識にとどまっているので、仮説を設定しそれを検証するところまで踏み込んで貰えると、より有益な資料になると思います。
毎日、非常に多くの方にご愛読いただいていることに感謝申し上げ、本年最後のブログとさせていただきます。
皆さま、よいお年をお迎えください!